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2021.01.08

大学

美術科版画コースの学生たちが荘内神社「コロナウィルス飛散防止シート」をデザイン

美術科版画コースの学生有志が、「荘内神社」(鶴岡市馬場町)から依頼を受け、初詣の際に「授与所」(各種祈願・まつりごとのお札やお守りなどをお渡しする所)に設置する「コロナウイルス飛散防止シート」をデザインし、2020年12月28日に設置しました。

初詣は古来より行われてきたお正月行事ですが、来春はコロナ禍により細心の注意が必要になってきます。世界中の人々が不安な日々を過ごしているなかで、「ご参拝される方が明るい希望を持ち、来年こそはよい年を迎えられるよう、神社として何かできないか」という神社側の思いが発端となりました。

「参拝者を笑顔にできるような、お正月らしい、干支やめでたいもの、荘内神社にゆかりのあるもの」を制作テーマに、版画コースの若月公平(わかつき・こうへい)教授、中村桂子(なかむら・けいこ)教授が監修を務め、同コース3年生の有志7名が、2020年10月から制作に取り掛かりました。

本来であれば学生たちが現地を訪れ、フィールドワークを行う事から始めますが、昨今の状況から現地取材は自粛し、権禰宜(ごんねぎ)・石原氏からのご依頼内容のプレゼンテーションを皮切りに、石原氏と学生らがZoomによるミーティングを幾度も重ねて制作し完成させました。

「荘内神社」を訪れた際にはぜひご覧ください。

制作作品

「鯛を追っかけたい」(おうじと鯛) |担当:安達栞
神社のアイドル的存在で昨年3月に亡くなった猫の「おうじ」と、縁起物である鯛を題材に描きました。「おうじ」がこっそりと見守ってくれていたらいいなという思いから描きました。年が明けることは幸せなことだと思っているので、クスっと微笑んでもらえるような遊び心を入れました。参拝者の皆さんに笑って新しい日々を迎えていただけると嬉しいです。

「花にたゆたう」(アマビエ) |担当:北西紅春
疫病を払うとされる妖怪アマビエ様と、荘内神社名物である花手水を描かせて頂きました。い つかまた多くの人が健康で、荘内神社へお参りに来られますように。鮮やかに荘内神社を彩る 花手水を見に行けますように。そんな願いを込めて描きました。

「ぎゅうぎゅう」 ( 干支の牛)|担当:大橋桃
この絵は干支の牛がぎゅうぎゅうしながら荘内神社へ参拝に来ているところを表現しています。コロナに 負けぬよう、お正月らしく華やかで暖かみのある密な空間を作りたいと思い制作しました。

「盛況に続け」(酒井のお殿様) |担当:山本千夏・岩渕真弥
テーマは荘内神社の大名行列です。大名行列といえば厳かな雰囲気だと思いますが、コロナ禍による昨今の世の 中の暗さを払拭するような、明るく楽しげな大名行列を描きました。酒井のお殿様を筆頭に地域の人達やお稲荷 様、アマビエ様、臼と杵、雀や牛など酒井様を一目見ようと集った人々を描きました。隠し要素が沢山あるので じっくり見ていただけたら嬉しいです。

「新年を望む狛犬様」(狛犬様)担当:浅沼珠央(あさぬま・たまお)・岩渕真弥(いわぶち・まや)・刀禰優夢(とね・ゆうゆ)
荘内神社を御守りする狛犬様が、力強い表情で新年を望む姿です。狛犬様の周りには素朴で柔らかな印 象の花々と、「希望」「良い便り」という花言葉の菖蒲をちりばめ、コロナ禍で気持ちが暗く沈んでしま うような世の中ながら、明るく前向きな気持ちで新年を過ごせるよう祈りを込めました。


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