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2022.02.22

イベント・展示会

美術科洋画コースの室井公美子准教授が個展を開催

美術科洋画コースの室井公美子(むろい・くみこ)准教授が、GALLERY MoMo Ryogokuにて個展を開催いたします。お近くにお越しの際にはぜひご高覧ください。

室井 公美子「雪の鹿」油彩、F80号

室井 公美子 「虚空に浮かんで流転する」油彩、F80号


室井 公美子|幽霊の足


会期:2022年2月26日(土)~3月26日(土)
   ※オープニングレセプションは開催致しません。
時間:11:00~19:00
会場:GALLERY MoMo Ryogoku (東京都墨田区亀沢1丁目7−15)
休廊:日曜・月曜・祝日休み

展覧会詳細はこちらからご覧ください。


作家コメント

コロナ禍、日常が一変した。
対面が難しいオンラインでのやり取り。
相手は存在するのか自分は存在するのか。
幽霊になった気がした。
面白いことに日本では、幽霊の足は描かれないことが多い。
オンラインでは下半身が映らない。まさに幽霊のようだ。
日常が非日常となり、非日常が日常と化した頃、山登りに拍車がかかった。
近所の低山を登ることが専らであったが、身近であるからこそ、
土地の人々に愛され、山頂には祠があることが多く、興味深い。
山を登る。一歩一歩、足を踏み出さなければ進まない。当たり前だ。
地面に接触することで、自分自身の身体を実感する。
そして、自分ならざるものの存在も感じる。
画面に表出させたいものは、私の感覚的な情景、景色。
存在が曖昧なもの(感覚)=幽霊
画面という物質(絵具の痕跡)=足(身体の象徴)
登山で目にした植物や樹木の形を画面に取り入れ、
身体的な動きの痕跡を織り交ぜた作品を制作した。

室井 公美子


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