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2021.11.10

イベント・展示会

街とアートのマルチプレイ:成果発表展 『現代山形考─新・郷土史の編み方』 山形県郷土館『文翔館』で開催


「街とアートのマルチプレイ」は、本学が文化庁の助成を受けて実施する地域振興を担うクリエイティブ人材を、地域社会と連携して育成するアートマネジメントプログラムで、今年度は4つのプロジェクトを進めています。

そのひとつの「現代山形考:藻が湖伝説─新・郷土史の編み方」は、山形県の村山地方に伝わる「藻が湖伝説」に関係する地域研究について、市民参加者がゲストクリエイターとともに、アートやデザイン、歴史や民俗、演劇やパフォーマンスなどの多角的なアプローチとプロセスを通して、これまであまり着目されなかった『郷土史』を編纂し、展覧会での一般公開を目指し活動してきました。6月から受講生を募り、7月から11月まで月1、2回のレクチャーとフィールドワークを行い、山形の郷土史だけでなく、地形や建築、疫病などについても学び、これらの知識を踏まえて、受講者各自がテーマを定めて、調査・研究を進めてきました。

本展は、調査・研究の展示方法に工夫を凝らし、テキストだけではなく、市民参加者やゲストクリエイターが制作したアート作品やデザインした資料を展示します。展示物や空間を含めて演出することで、とっつきにくさもある郷土史を、多くの人々と共有することを目指します。同時に、本学が主催する山形ビエンナーレに関する作品も展示します。
また、展示最終日となる11月23日(祝・火)には、受講者と講師による成果発表会を行います。

■現代山形考−新・郷土史の編み方:成果発表展

会期:11/14[日]─11/23[祝・火] 9:00─16:30(最終日は12:00まで)※11/15[月]休館
会場:山形県郷土館「文翔館」 3F ギャラリー1、2、3、4

   [山形市旅篭町3-4-51/TEL: 023-635-5500]
   https://www.gakushubunka.jp/bunsyokan/



ギャラリー①「山形ビエンナーレ 現代山形考について」
山形ビエンナーレ2018、2020で展開された「現代山形考」に関する作品および印刷物の展示、配布。

「現代山形考」コンプリートブック



ギャラリー②「現代風神雷神考」
大江町中の畑地区にある、中の畑雷神社に安置されていた、木造の風神雷神像を中心に、文化保存、アートなど多角的視点から郷土文化を考え、「現代山形考」のシンボルである風神雷神像の写真や、藻が湖伝説をテーマとした絵画などを展示。

風神雷神像(写真:草彅裕)



ギャラリー③「受講者による成果展示」
15〜18世紀にかけてヨーロッパで作られていた、様々な珍品を集めた博物陳列室ヴンダーカンマー(驚異の部屋)をイメージし、ギャラリーに設置した棚の内外を中心に、受講者の作品や印刷物、映像作品および郷土に関連する物などを多数展示し、新旧織り交ざった歴史と創造を重ねた鑑賞体験を来場者に与えます。

棚のイメージ



ギャラリー④「山形市フィールドワーク」
講座のフィールドワークを担当した講師による作品の展示。本学 建築・環境デザイン学科 志村直愛教授による繊密な建築物のスケッチに、写真家 大山顕氏によるすずらん商店街の防火建築帯のタイポロジーな写真、フィールドワークの様子を捉えた映像作家 岡安賢一氏の映像などを展示。

フィールドワークの様子/山形県郷土館『文翔館』



■イベント:成果発表会「新・郷土史語り」

日時:11/23(祝・火) 10:00─12:00
会場:文翔館ギャラリー3

受講者と講師による成果発表会を行いますので、ぜひお越しください。



街とアートのマルチプレイ〜地方都市におけるアートインストーラー育成プログラム
現代山形考:藻が湖伝説─新・郷土史の編み方【展示編】

■講師:
宮本晶朗(株式会社文化財マネージメント代表)
阿部麻衣子(学術系エディター)
黒田瑞仁(演劇集団ゲッコーパレード代表)
濱定史(山形大学助教/建築家)
深井聡⼀郎(本学教授/彫刻家)

■ゲスト:
大山顕(写真家)
江口儀雄(郷土史家)
志村直愛(本学教授/建築史家)
竹原万雄(本学准教授/歴史家)

■コーディネーター:
三瀬夏之介(本学教授/アーティスト)


主催:東北芸術工科大学
助成:令和3年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業

■お問合せ先:
東北芸術工科大学 地域連携推進課(加藤) TEL: 023-627-2091
お問合せフォーム

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