学外展示企画「街へ出よう」

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趣旨

「画力と思考を積み重ね、今日の日本画を探求する」を理念とする美術科・日本画コースでは、3年生後期の演習で、「街へ出よう」と呼ぶ学外での展覧会を行っています。これは、2年生後期に行う学内での展覧会から、主に山形市街地へと場所を移し、展覧会の企画制作を実践的に学ぶことを意図として設けられている授業です。毎年30数名の学生たち全員が、山形の「街」における展覧会のあり方・場所・テーマを考え、プレゼンテーションを行い、学生からの投票結果も踏まえ教員によって選抜された数企画を実際に実現します。

例年5～6グループが選ばれ、各グループに教員がつき指導を行いますが、実現のため主体的に動くのは学生たちです。展覧会のための作品制作はもちろんのこと、展示会場の方々との交渉・打ち合わせ、フライヤー制作・SNSによる発信を中心とする広報、スムースに展覧会を運営・実現するためのスケジュール管理など、この演習の経験で学生たちが得るのは作品を制作する力だけではありません。一人だけでは実現できないグループワークを通しながら、自身の作品と社会との関係を積極的に考察し、自分たちが学んでいる美術は社会に対してどのような可能性があるのか考える。それは、自分たちが居住している地域や、現在の社会を自らの目でしっかり見つめることにも繋がるでしょう。

2022年度は、5つの企画が選抜されました。若いアーティストたちのスタジオ、青果店、雑貨屋、歴史民俗資料館、緑豊かな公園と、山形市街地のほか大石田町までエリアを広げ、今年もバリエーション豊かな企画内容です。この特別な機会に、日本画だけではなく、立体やインスタレーションに挑戦する学生もいます。ぜひ、山形の街へ出て、学生たちの作品をご高覧いただき、ご意見・ご感想をいただけましたら幸いです。

小金沢智（美術科・日本画コース 専任講師）

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開催展覧会（開催順）

＊休館日の記載がない展覧会は無休

名前のない星座展

この街クリップ

やまがたやおやのやさい展

いまだうつくしき断片に展

物語は唐突に