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2022.10.07

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元寇船の沈む海底遺跡に挑む、保存科学・伊藤幸司教授 10/1「元寇船の木製いかり」を引き揚げ 保存処理へ

文化財保存修復研究センターの伊藤幸司(いとう・こうじ)教授は、長崎の海に沈む「元寇(げんこう)船」の調査に長年挑んでいます。そして去る10月1日、長崎県松浦市・鷹島沖で元寇船の「木製いかり」が引き揚げられました。


引き揚げ後の保存方法が難題となっていましたが、伊藤教授の研究するトレハロース(糖)を用いた保存処理技術の確立により、それが可能に。港の改修作業で見つかり引き揚げられたケースはありましたが、学術調査では初めて。さらに付近では2隻の沈没船が確認されていて、船体の引き揚げにもつながる大きな一歩となりました。

歴史ロマンあふれるこの取り組み、今後もご注目ください。

参考:
NHK 鎌倉時代の「元寇」で日本に襲来 沈没船のいかり引き揚げ 長崎
Yahoo!ニュース 元寇船のいかり引き揚げ、長崎 鷹島沖、学術調査では初


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伊藤幸司 教授 プロフィール
文化財保存修復研究センター