伊藤 幸司
Ito Koji
プロフィール
所属 | 文化財保存修復研究センター |
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職位 | 教授 |
専門分野 | 文化財保存科学 |
学位 | 博士(文学) |
プロフィール | 1961年9月17日生まれ。大阪芸術大学芸術学部工芸学科金属工芸卒業。 名古屋市出身。大学卒業後、大阪市文化財協会で埋蔵文化財の保存処理、分析、技術研究に従事。 糖類、特にトレハロースを用いた文化財の保存技術を研究・開発、実用化してきた。それに伴って再生エネルギーを利用した太陽熱集熱方式の保存処理装置の設計、実用化も行った。モンゴル、タイ、ロシア、中国などからの要請を受けて技術移転、研究交流するなど、研究成果の発信に努めてきた。その一方で、現在は途絶え失われてしまった金属加工技術の復元的研究も行ってきた。 2015年「自然送風を用いた金属加工技術の研究-煙突形土製品の使用に関わる私案-」日本文化財科学会第9回ポスター賞、2020年「トレハロースの非晶質化を用いた木簡削り屑の保存処理」日本文化財科学会第14回ポスター賞受賞。 著書 2020『トレハロースを用いた文化財保存の研究と実践−糖類含浸処理法開発の経緯と展望』三恵社 競争的資金助成による研究: 2012.4~2013.3 福武学術文化振興財団歴史学・地理学研究助成 「出土水浸木製文化財へのトレハロース含浸処理法の実用化と普及」 2012.4~2015.3 文部省科学研究費基盤研究C 24501262「トレハロース含浸処理法の開発と実用化-より環境にやさしく経済的な方法へ」 2015.4~2018.3 文部省科学研究費基盤研究B 15H02952「トレハロース法による海底遺跡出土文化財の保存処理 研究-自然エネルギー利用に向けて-」 2018.4~2021.3 文部省科学研究費基盤研究B 18H00759「元寇沈船保存処理の研究−トレハロース含浸処理の実施と錆化抑止効果の究明」 2021.4~2024.3 文部省科学研究費基盤研究B 21H00618「トレハロース法による包括的保存処理方法の研究−海底遺跡出土鉄製品などへの適応」 |