2025.11.26
イベント・展示会
文化財保存修復研究センター公開講座 第3回「アンコール遺跡の保存科学」を12/13(土)に開催
文化財保存修復研究センターでは、文化財に関心をお持ちの幅広い層の方々を対象に「公開講座」を開催しています。本年度は「ここから生まれたスペシャリスト ~文化財を調べ、守る人たち~」をテーマに、本学で学び、現在は文化財保護の現場で活躍する卒業生が講師を務め、全3回にわたり専門的な知見をわかりやすくお届けしています。
最終回となる今回は、1,000年以上の歴史をもつ世界遺産・アンコール遺跡の“保存科学のいま”をご紹介します。世界的な文化財保護の最前線に触れられる貴重な機会です。ぜひご参加ください。
第3回『アンコール遺跡の保存科学』
カンボジア王国の世界遺産であるアンコール遺跡(9〜14世紀)は、1992年に世界遺産に登録されると同時に緊急な救済を必要とする危機的な遺産にも指定されました。これを機に世界の国々が支援を申し出、現在では年間400万人もの観光客が訪れるアジア地域の重要な遺産の一つとなっています。
日本国政府アンコール遺跡救済チームは最初期から支援に携わる機関として2024年に30周年を迎え、現在バイヨン寺院の調査研究と保存修復を実施しています。
講師の河﨑氏は、本学在学中から同チームの「バイヨン寺院レリーフ保存」プロジェクトに参画し、レリーフの劣化要因の調査や保存対策の実践的研究を現在も継続しています。
本講座では、遺跡となった大規模石造建造物における、長期的な保存対策研究についてご紹介します。そこには東南アジア地域ならではの課題や、「稀有な独創性」と評されるバイヨン寺院特有の保存修復の難しさがありました。
●開催情報
開催日時:2025年12月13日(土)14:00~15:30
開催形式:WEB会議システムZoomによるオンライン開催
参加費 :無料(どなたでもご視聴いただけます。事前のお申し込みが必要です)
申込締切:12月10日(水)
●講師紹介
河﨑 衣美 氏(本学卒業生/奈良県立橿原考古学研究所主任研究員)
河﨑氏は、石造文化遺産や煉瓦造文化遺産の保存研究をはじめ、出土品の保存修復技法や文化財の保管環境等についても調査研究を行っています。
本学を卒業後、筑波大学大学院世界文化遺産学専攻にて博士号を取得。筑波大学研究員を経て、現在は奈良県立橿原考古学研究所で研究を続けています。
奈良県立橿原考古学研究所
●参加方法
参加をご希望の方は、以下の申込フォームからご登録ください。
お申し込みいただいた方には、後日ZoomのURLをお知らせします。
お申し込みフォーム
●主催・共催
主催:東北芸術工科大学 文化財保存修復研究センター
共催:山形県立博物館
●お問い合わせ
東北芸術工科大学 文化財保存修復研究センター
TEL:023-627-2204
文化財保存修復研究センターHP


