アートを活用して
人と関わる“場”をつくる
あなたはアートを学んで、それをどのように社会で活用したいと思いますか?実は、アートは作品を作ること、観ることだけではありません。
総合美術コースでの学びは、学校や美術館などの美術教育現場、子どもたちやお年寄りの方たちとのアートワークショップ、また地域活性や企業における社会貢献プロジェクトなど、社会生活の中の、さまざまな場面で活用することができます。
アートには、人と人をつなぎ、学び合う『場』を作る力があります。人と話すのが苦手でも、アートを活用したコミュニケーション力があれば、多くの人々と交流することができます。総合美術コースはそんなアートと社会の、新しい関係を作り出す力を育ます。未来に向けて、あなたの『アート』を社会へ広げていきましょう。
Feature
特徴
アートワークショップのスキルが身に付く!
アートを社会で活かすためのアートワークショップのスキルを基礎から学びます。発想力やものづくりの力だけではなく、そこで身に付くコミュニケーション力、ファシリテーション力は社会のどんな分野でも発揮できます。
さまざまなアートの基礎を学ぶことができる!
造形素材や表現技法、デジタル表現までさまざまなアートの基礎を学びます。そして、それらをまとめるデザイン力を身に付けます。ここでは技術の習得だけではなく、その時に感じたアートの 面白さや楽しさをアートワークショップやプロジェクトで社会に伝えていきます。
豊富な実践演習でアート・コミュニケーションを学ぼう!
鶴岡の児童施設でのアートワークショップの企画・運営、山形美術館で実際に活用してもらう鑑賞ガイド作りなど、学外での施設を使った実践的な学びで、アートを活用したコミュニケーションの技法を学びます。
Curriculum
授業紹介
さまざまなアートの基礎をしっかりと学び、それを社会で生かすために、コミュニケーションスキルやアートワークショップのスキルを学びます。美術館や地域の施設など学外での豊富な実践演習を通して、社会のさまざまな分野で応用できる力を身に付けます。
1年次
“造形力”と“関わる力”二つの基礎力を身に付けます。
造形技法からデジタル表現までさまざまな素材や表現技術を基礎から習得します。併せて社会教育について、その意義や役割を基礎から学びます。
総合美術基礎演習:さまざまな画材を使って、偶然生まれた表現を収集して、自分だけの「テクニックブック」をまとめます。それらを活用した平面作品の制作を行うことで、テーマに合った技法を吟味し、表現の幅を広げていきます。
2年次
アートを生かした“場”をつくる
アートワークショップの企画・運営など、社会の中でアートを活用する方法を学びます。また、場づくりに必要なファシリテーションスキルを習得していきます。
展覧会を作る:「自分を表すということはどういうことか?」というテーマで作品を制作し、それを基に展覧会を開催します。タイトル決定、会場構成、広報チラシ制作など、ゼロから展覧会を作り上げていきます。
3年次
社会の中での実践的な学びを体験
美術館でのアートワークショップや地域を舞台にしたプロジェクト、社会教育施設での実習など、学外をフィールドとした実践的な活動を行います。
社会教育演習:地域の美術館で子どものためのアートワークショップを開催します。ここでは、ものづくりだけではなく、企画力、ファシリテーション力など総合的な力が試されます。
4年次
“アートでできること”を探求
アートの力を社会へ生かしていくことを目標に、実践型の卒業研究へ挑戦。自分と向き合い、そして他者と関わる中で新たなアートの可能性を追求します。
卒業研究:アートワークショップ、イラスト、絵画、デザインなどその表現は実にさまざまです。自分の得意な表現を使ってそれをどのように社会に活用していくのかを考えます。
活動 Pick Up!
鑑賞ガイド「ちょうこくどうみる?」の制作
山形美術館の作品鑑賞をするためのワークシートを制作しました。見てほしいポイントや考えて欲しいことを、さまざまな視点と、優しい問いかけで、作品への理解を深める手助けをします。ワークシートは現在も美術館で活用されています。
「アドベントカレンダー・オブジェ」の制作
クリスマスプロジェクトとして山形県鶴岡市にある児童施設KIDS DOME SORAIに設置する大きなアドベントカレンダーを制作しました。その日の箱を開けると、学生たちが制作した作品やゲーム、本などが入っており、子どもたちを楽しませます。
子どもたちと展覧会をつくる
山形市内の児童デイサービス「月のひかり」で実習を行い、子どもたちと制作した作品を「-きざしとまなざし2022-やまがた障がい者芸術作品公募展」で展示しました。実習での気付きをもとに、展示方法を考える実践的な機会となりました。
加茂水族館ラーニングプログラム作り
アート・デザインの手法を生かした、ラーニングプログラム(教育普及支援ツール)を制作します。社会教育施設の、教育普及活動について理解を深めながら、施設で実際に使用されるプログラムの制作を行います。
Career
進路
Professor
教員紹介
松村泰三 コース長
Matsumura Taizo
教授/アートワークショップ、メディアアート
皆さんが持っているアートの力を社会に生かしましょう!
皆さんは絵を描くことが好きですか?描いている時間が楽しいからという人もたくさんいると思います。描いている時に感じた楽しさやたくさんの学びをみんなと共有しませんか?
社会の中でアートができることは、すごい絵を描いて展覧会を開くだけではありません。このようにみんながアートを楽しめる場所を作ることや、地域を元気にしてより良い社会を作ること、教員や学芸員、社会教育士として美術教育の仕事をすることもアートの力を社会に生かす方法です。みなさんがアートでできること・したいことは何ですか? それを考え実践していくのが総合美術コースなのです。