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Food Culture Design

食は文化をつくり、未来をつくる。
学ぶ、食べる、デザインする、
新しい食文化のカタチ

山形の豊かな食文化を基盤に、ここから世界へ発信する新しい“ 食の学び場” が誕生します。四季折々の自然が育む食材や地域の食文化に触れながら、その魅力をデザインやアートの視点で探究します。地元生産者とのフィールドワークやクリエイティヴィティ溢れる料理家との交流を通じて、食を深く理解し、実践力を養います。

「食べる」という日常的な行為が、文化や社会、環境にどのような影響を与えるのかを探究し、食の未来を創造します。調理や食材の知識はもちろん、地域資源を活用した商品開発、映像デザインやイベントデザイン、食空間の演出まで幅広いスキルを習得。

食の美しさや意味をカタチにし、人々の感覚を豊かにするプロフェッショナルを目指します。食とデザインに興味があるあなたへ、私たちと一緒に未来の「おいしい」をデザインしてみませんか?


Pillar of Education

教育の柱

食文化デザインコースは、「食」を通じて人々の生活文化や社会に貢献できる創造的な人材を育成することを目指します。


食と地域
comunication design

山形の食文化や伝承野菜、在来種に触れ、生産者や料理家との交流を通じて地域の食を深く学びます。またガストロノミーツーリズムを通じて、地域資源を活かした新しい食の価値を発信する力を養います。


食とメディア
media and event design

食の映像やドキュメンタリー、イベントデザイン、スタイリング、空間演出を学びます。食の魅力を効果的に伝える表現力を磨き、食文化を多様なメディアで発信するスキルを身に付けます。


食とビジネス
food business design

商品開発や店舗開業、フードビジネス、フードテックなど、食を軸とした事業展開を学びます。地域資源を活用した独自性のある食のビジネスモデルを創出する力を育成します。

4 years in the department

コースの4年間

食の歴史、未来、地域社会、文化人類学、映像メディア、プロデュースなど食の知識なを広く学び、食に関する企画・デザイン・プロデュースを実践します。


1年次

食と地域の基礎

山形の伝承野菜や在来種を中心に、地域の食材や基本的な調理法を学びます。生産者や地域の食文化に触れるフィールドワークを通じ、食の基礎知識と実践的理解を深めます。

2年次

食とメディアの応用

さまざまな料理家との演習、映像制作、スタイリング、空間演出などの技術を学びます。表現力を磨くとともに、食文化をメディアで効果的に発信する力を養います。

3年次

食とビジネス&プロジェクト演習

商品開発やフードビジネス、フードテックを学びつつ、イベントデザインや映像制作の実践演習に取り組みます。地域資源を活用した企画を通じ、応用力と実践力を鍛えます。

4年次

卒業研究と実践

4年間の学びを集大成し、卒業研究として課題解決や新たな価値創造に挑戦します。地域や企業と連携したプロジェクトを通じ、実社会での応用力を高めます。

5 Educational Goals

5つの教育目標

地域から世界へ、
未来の“おいしい” を創造する。

山形の豊かな食文化を基盤に、地域資源を生かしながら環境や社会に配慮した新たな価値を創造します。
食を通じて地域と世界をつなぎ、再生可能な未来をデザインします。


食文化のリテラシー

歴史、地域、社会、環境、身体、未来の背景から食文化を学び、その多様性と変遷を理解する。

生産者やお店を訪れ、山形の食文化、土壌、植生、地域の食材について直に学ぶフィールドワーク演習や、食と身体の関係性、食とテクノロジー、未来の食を考えるワークショップなど、食の多様性と変遷を深く理解します。

デザイン思考と創造性

食をテーマとしたデザインプロセスを学び、自性のある企画と表現力を身に付ける。

映像やビジュアルデザインを通じて食の美しさ、深さを伝えるメディア表現力を学びます。食のイベントではメニューの考案、器のセレクト、テーブルセッティング、空間演出までトータルにデザインします。


実践的なスキルの習得

フィールドワーク、食材選定、調理、プレゼンテーションなど、実践的な力を身に付ける。

キッチンスタジオにさまざまな料理家を講師に招き、料理をつくり、あじわい、研究する「YAMAGATA FOOD LAB.」の演習。完成したメニューをプレゼンテーションで発表しながら、実践的なスキルを磨きます。

再生可能な食文化の提案

サスティナブルから一歩踏み込み、地域性やエコロジーを取り入れた食文化の提案を行う力を育む。

地域の生態系や循環型農業を学びながら、環境に配慮した食材調達や調理法を実践します。生産者を招いた演習や畑での体験を通じ、自然と調和した食文化の在り方を考え、新たな提案を行います。


異分野との融合

他の表現領域やテクノロジー、ビジネス分野との連携を通じて、食文化の新しい可能性を追求する。

「フードテックを活用した新しい食体験の企画」をテーマにアートやデザインと結び付けた新しい食体験を企画・制作。他分野との連携で食文化の可能性を広げます。


Career

卒業後の進路

取得可能な資格

学芸員

※指定科目を受講することで取得できます。


目指せる職業/就職先

食文化デザイナー、料理家、コニュニケーションデザイナー、フードイベントプランナー、フードスタイリスト、フードデザイナー、映像ディレクター、フードライター、フードビジネスマネージャー、フードプロデューサー、飲食店オーナー、食品開発者/飲食・サービス企業、食品メーカー、広告代理店、デザイン会社、映像制作会社、地域プロデュース、旅行関連企業、教育機関、行政、公務員、製造業、NPO など

※新コースのため卒業生はいませんが、上記のような幅広い分野に道が開かれています。


Professor

教員紹介

岩井 天志

Iwai Tenshi

教授/コミュニケーションデザイナー、食文化デザイナー

「食文化デザイン」と聞いてみなさんは何を思い浮かべますか。
きっとピンとこない人が多いでしょう。それもそのはず、日本の大学ではまだ始まったばかりの学びだからです。 

この学びに決まりごとやルールはありません。 
一つ言えることは、「食」を通して世界や未来を豊かにするアイデアを考え、デザインし、アクションに繋げ、イノベーションを起こそうということ。 

山形は「食文化デザイン」を学ぶのに最高な場所です。縄文時代から続く採集文化や山岳信仰に根ざした自然との関わり方は、人と環境の豊かな関係性を今に伝えています。在来作物や発酵・保存の知恵も、自然とともに暮らす中で培われた文化です。山形には、食を通して【文化・デザイン・環境】を結びなおすためのヒントが、日常の中に息づいています。

「食」を知り、学ぶことが何故こんなにも楽しいのか。 

それは「食」はすべてのものとつながり、一生かけてどこまでも深く追い求めることができる領域だからです。 
私の周りにいる食のクリエイター、生産者、食の起業家はみなカッコいい。なぜなら彼らは「食」を通して、いのちの大切さ、身体の声、地球の環境や未来と真剣に向き合い、生きている人たちばかりだから。みんなまっすぐでキラキラしている。きっとみなさんも4年後はこんな顔になっているはずです。 

土地の声を聴き、素材と対話し、未来の食を構想する。
「食文化デザイン」この新しい分野を開拓し、食の未来を創っていくのはみなさんです。 

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