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Training Facility

プロダクトデザイン学科では、本格的な家具、実験的な要素を盛り込んだ作品制作に取り組む学生たちも多くいます。新実習棟には、世界的に有名な老舗家具メーカー「天童木工」の家具で知られる「成形合板」の技術や、秋田県の工芸品に用いられる「曲げ木」の技術などを学び、制作できる本格的な設備があります。


高周波プレス機

木材を圧縮する成形合板のプレス機。薄いシート状の木の素材と熱で固まる専用の接着剤とを繰り返し塗り重ねたものを、オス型とメス型の木型の間にはさみ、数トンもの圧力と、電気と熱の力で圧着。椅子などの支持体の曲線的なフォルムを作ることができます。

金属製大型スチーマー

木に含まれる水分に熱を加えて曲げる技術も家具制作には欠かせません。写真は木を蒸して加工しやすくする曲げ木専用の機械です。全国的に有名な秋田木工株式会社より家具職人の方をお招きし、授業内で技術指導をいただいています。


倣い旋盤

木製家具を組み立てるための「臍(ほぞ)」加工を行う「倣(ならい)旋盤(せんばん)」。角材を円柱にも切削できる古くからの技術です。近年は数値制御付きの装置が主流ですが、自分の手を動かしゼロから形を生み出す経験もものづくりの力を養います。

真空成型機

石膏型に熱で温めて柔らかくした樹脂のシートをかぶせ、型とシートの間を真空にすることで、型通りの立体的な形状を制作する機械です。自分が作りたい形を石膏型で作ることで、同じ形の立体物を幾つも作ることができます。


溶接機器

プロダクトデザイン学科では、1年生の夏休みに「アーク溶接」の資格講習を受講します。アーク溶接とは、空気中の放電現象を利用し、同じ金属同士をつなぎ合わせる溶接法のこと。金属の特性を理解し、加工技術を習得しながら、造形力を養います。