2021夏のオープンキャンパスレポート後編です。
さて、後半戦は腹ごしらえからスタート!
もと来た道をせっせと戻り、新実習棟から学食のある学生会館へ♪ こちらも隠れた名所。
もちろん今回も高校生・受験生のみなさんは学食体験という事で無料でした!
夏野菜バージョンの芸工大特製カレーとパニーニセットからお好きな方を選べます♪
この学生会館は学食・カフェ・セレクトショップが一つの建物に入っている玉手箱的なスポット。
今回は制限もさまざまある中での体験でしたが、本来の学食とカフェの姿もご紹介しましょう!
平時であれば市民のみなさまの憩いの場としても開放されている場所、ご近所の方にも大人気のスポットです。今は学内関係者しか利用できませんが、 一日も早く”日常”が戻ることを願うばかりです・・・。
セレクトショップ「TUAD STORE」では、豊富な画材から雑貨まで幅広く約1万点のアイテムを取り揃えております♪
食後にショッピングを楽しむこともできます♪参加者の皆さんにも大人気でしたね!
さて、再び学科紹介へ!
午後1発目の学科は、文章の芸術、文芸学科!そのために、学食とは鏡池を挟んで反対側にある図書館へ移動します。
図書館の2階が文芸学科の演習室!まさに、これ以上ない環境!
今や小説は、アニメや映画、漫画、イラストなどとフラットに”コンテンツ”としてタブレットで楽しめる時代。
敷地の中には、絵画を学ぶ学生、デザインを学ぶ学生、映像を学ぶ学生・・・。
そんな彼らとも交流しながら学べる環境、これも含めて芸工大は小説を学ぶ上で最適な場所と言えるのです。
芸術やデザインを学ぶ大学だからこそ、文芸学科はココにある意味があるわけです。
彼らが執筆した実際の作品を目にすれば、その一端に触れることができます。中には実際に出版されているものまであります。
そして、文芸学科ではスペシャルゲストによるトークイベントが開催されました!
7/31(土)はロックバンド「クリープハイプ」のボーカル&ギターでもあり、『母影』が芥川賞にもノミネートされるなど執筆活動でも活躍する尾崎世界観さんがリモートで参加していただきました!(ただただスゴイー・・・)いつか、実際に遊びに来てください!
8/1(日)は同学科の卒業生でもあり、『塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い』が大ヒット中の猿渡かざみさん!
両日ともに、高校生・受験生にとっては現役の作家の声を耳にする貴重な機会。さぞかし多くの言葉が心に響いたことでしょう。
そしてここからはデザイン工学部ゾーン!
まずは、 プロダクトデザイン学科、建築・環境デザイン学科、コミュニティデザイン学科 がブースを構えるデザイン工学部実習棟Aから。
プロダクトデザイン学科、建築・環境デザイン学科、コミュニティデザイン学科。実はこれらの学科は分野として近しい部分があり、迷う人も多いんですよね。
例えば、インテリアに興味がある人は、プロダクトデザイン分野でもあり、建築分野でもあるし・・・。
まちづくりに興味がある人は、建築分野でもあり、コミュニティデザイン分野でもあるし・・・。
実は少しずつ重なるところがあるこれら3つの学科が入っているのが、このデザイン工学実習棟Aになります。
実習棟の前では、この建物に少し先にある デザイン工学実習棟Cにある企画構想学科を加えて4学科を巡るツアーを実施するための共通受付もありました。筆者はツアーに参加できないので自力で回ります!(当然)
では、1階にあるプロダクトデザイン学科から!
学生のスケッチの展示や、デモンストレーションなどをやってます!「これまで、デッサンやスケッチなんて未体験で・・・」 そんな声もチラホラ聞こえてきますが、心配御無用!
今でこそ上手な学生でも、高校時代は未経験者だった人は多いんですよ。デザイン系の学科にはそんな人は珍しくありません!それが理由で進学をためらう必要はありません!
そして、立体系のデザインですから、模型もびっしり展示。3Dプリンターや巨大な木工室(新実習棟内に)も完備しているので、最終的な”形“にする、つまりアイディアを結果に結びつけることもきちんとできる環境も魅力の一つ。
続いて2階に移動して、建築・環境デザイン学科!
工業系の高校出身者や理系の受験生が多いと思われがちですが、実は実は普通科だったり、文系だったりする人の方が多いのが建築・環境デザイン学科!
そもそも建築家の仕事も、計算作業はほんの一部で、中心はデザイン作業ですからね。そう!建築って大学に入ってから学ぶ人が大半で、工業系でも理系でもない あなたにだってできる!そんな背中を押してくれる竹内先生のご説明がされていました!
大学のすぐそばにある“山形エコハウス”というCO2を出さないというコンセプトの一軒家♪ 学科のプロジェクトの一環として高性能な家まで建ててしまい、こんな場所も教室になってしまいます。環境への究極の配慮、これからの建築のあるべき姿を語る三浦先生。
学生さんによる演習課題や、模型の解説。そんな彼らも高校生の時にはほとんどが未経験者なわけです。
中には実施設計(実際に建てることまでやる!)のプロジェクトまであります。どの大学でも図面を書けるようにはなりますが、建てるとこまでやる大学は稀有!
そんな建築・環境デザイン学科と分野として近い所にあるのが、となりの教室にブースを構えるコミュニティデザイン学科。
建築・環境デザイン学科では、都市設計や建物というハード面を構築していくことで街を形成していくのに対し、まちの仕組みや、課題を解決していくというソフト面でまちづくりを支えていくのがコミュニティデザイン学科。
“建物を建てない建築”なんて言い方をする人もいますね。
昨今、高校でも良く耳にするSDGs。これらの課題解決とも密接に関わっている、これからのデザイン分野でもあります。
この学科では、色や形のある“モノ”をつくる、デザインするわけではないのですが、彼らが実際に関わったまちづくりの事例が実に豊富!
こちらも、机上の空論のお話ではなく、実際に学生らが地域と関わりながら進めてきたプロジェクトが中心になります。当然、話す内容も想いのこもった濃いものになります。
また、こうした取り組みが社会的に評価され、この学科自体が「2018年グッドデザイン賞」を受賞しました!
実際の地域プロジェクトに取り組んだ彼ら自身の人間的な成長が、この学科の一番の成果物ともいえるのです。是非、“人”を見て欲しい学科なんですね。人をつくっている学科とも言えるかもしれませんね。
さて、デザイン工学実習棟Aをあとにし、その先の デザイン工学実習棟C、別名企画構想堂へ!
もちろん、ここにブースを構えるのが、企画構想学科!
コミュティデザイン学科と同様で、企画構想学科も色や形がある”モノ“をデザインするのではなく、”コト(しくみ)”をデザインしていきます。
地域や自治体の課題をデザイン(解決)するのがコミュニティデザイン学科、企業や民間の課題をデザイン(解決)するのが企画構想学科といったところでしょうか。
ここでも、実際に学生が携わった商品開発の案件、プロデュースした案件、などが展示されていました。
大きなくくりで言うと、経済学や経営学、商学に近しいところにありますが、決定的な違いは実践があることですね。机上の空論や過去の事例を勉強するのではなく、授業で扱うのは実案件!
「知ってる!」というお菓子や、「参加したことがある!」というイベントもあったはず。知らず知らず、企画構想学科のお得意様になっていた高校生もいたようですね♪
自ら手掛けたプロジェクトや企画の話にも、リアリティがあるのも当然!
彼らのプロジェクトの裏にはどんな努力や苦労があったのか。こんな話の中には、いつの日かこの学科の学生となる高校生の目標を達成するためのキーワードがあったかもしれません。
ちょっと話はそれますが。
そろそろお気づきの方もいるかと思いますが。芸工大って、実は驚くほどに地域に溶け込んだ存在なのです。
“公設民営“という成り立ちからも言えますが、芸工大は一般的な教育機関としての大学というよりも、地域の一部として当然のようにココにある不思議な存在です。
例えるなら、まるで水と魚のような関係といったところでしょうか。絶えず地域に寄り添い、地域に生かされる大学。
この地域がなっかたら、存在し得なかった大学ゆえ、この地域のために演習を通してたくさん還元できるし、だからこそ地域も大学を必要としてくれる。この円環の中で育まれる学生たちは、自然と社会に必要とされる大人に成長していく。
この街に住んでいると、この大学が本当に地域に必要とされていることをひしひしと感じるのです。
こうして唯一無二の大学ができました。
高校生・受験生のみなさんには、こんなところもオープンキャンパスや卒展等では感じて欲しいところでもあります。
そして、最後の建物に参りますか!
映像学科とグラフィックデザイン学科がブースを構えるのが、デザイン工学実習棟B。
まずは、1階に構える映像学科から。
何かと自粛や、巣ごもりを求められる今日。世界中でお世話になっている人が急増中の分野、映像。
こんなご時世になっていなくても、映像という分野のニーズは増え続けていくちと思います。ここでは映画・CM、アニメ、CG、ゲーム、写真など幅広いメディアを学べますが、そのどれにも関わらず生きていくことは考えられない時代ですね。
また、学ぶ環境がモノを言う分野でもありますが、さまざまなメディアの学びを学内で完結できる東北随一の環境を体験できたのではないでしょうか!
自分の好きな映画やゲームの裏側では、どんなことが起きているのか、どんな技術が支えているのか、実際に触れてみないとわからない。映画だけ、アニメだけ、CGだけ・・・ではなく、低学年ではさまざまなメディアを幅広く学べますが、自身の作家性を高めるためにはとても重要な事です。そして、学年が上がるにつれて専門性を高めていきます。そんなことがわかりやすく掲示されていました。
2階に移動すると、最後にご紹介するグラフィックデザイン学科。
情報伝達を学ぶ分野とあって、”伝え方“が秀逸!見ごたえと見やすさが同居したブースになっていました!
そして、最も多くの受験生が志願する分野とあって、訪れた方も多かったようです。相談ブースには、しっかりと学長の姿(写真右奥)が!
全ての学科コースに言えることですが、総合型の入試で必須となる面接試験においては、当日面接官になるかもしれない先生と話ができるというのも、これもまたオープンキャンパスの醍醐味! あがり症で・・・なんて受験生にとっては、1回会ったことがあるっていうだけでも、安心材料になりますね♪
会いに行けるアイドルならぬ、会いに行ける教授。そんな場も提供できるイベントがオープンキャンパスです!
実際の授業でも取り入れられているパッケージデザインのワークショップなどを通して、伝えることの難しさを実感・・・。日々、大学生がどんなことを学んでいるのか、視覚的にも、聴覚的にも、体感としても得られたのではないでしょうか。
これもまた全学科に言えることかもしれませんが、”芸工大の魅力は学生にある“ってことが、今回のレポートの最後の学科でも確認できました。オープンキャンパスは、芸工大の学生を自慢する場とも言えます。
高校生の時は内気だったり、引っ込み思案だった子が、参加された高校生や保護者の方としっかり向き合って、自分の学びについて語ることが出来る姿を見ると、目頭が・・・(うるうる)。
イベント最後の帰宅前に、アンケートの提出で、缶バッジやバッグ、Tシャツなどのオリジナルグッズをプレゼントしました!
さて、全学科・コースのブースを紹介しましたが、それぞれの学科独自の魅力を実感した2日間となりました!
イベントの様子と併せて、この大学の一貫したポリシーのようなものもお伝えできていればと切に願います。
暑い夏もそろそろ終わろうとしています。山形にも短い秋がきて、やがて冬支度が始まります。
寒い冬にも、ホットなイベントがあります♪ 2月初旬には卒業制作展が開催され、高校生に向けたイベントを実施する予定ですので、自慢すべき芸工大生の4年間の集大成をお見せできることでしょう!
首を長~くして待っていてください!
それでは、また会う日まで!!
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