23.10.04
芸工大の授業は、前期と後期の2学期制。10月から後期の授業がスタートしました。
この機会に、芸工大の授業の基本的な仕組みについてご紹介したいと思います。
年間の授業スケジュールは、年度のはじめに「学年暦」などで周知されます。
参考までに今年度の学年歴をご覧ください。
表中「授業週」の欄に「①~⑮」の数字が振られているのが分かると思いますが、
①は授業1週(回)目、⑮は授業15週(回)目を表しています。
大学では多くの場合、ひとつの科目・授業は、週に1回※しかありません。週1回の授業を後期の学期中、15週(回)にわたって受けていくのです。高校まで国語や数学が毎日・週に何回もあることを考えると、ずいぶん違います。
※演習科目は2時限連続の授業が主です。英語は週に2コマ、異なる曜日に1コマずつ受講します。
ということで、後期の授業は10月から、年をまたいだ1月末までになります。(2~3月は春休み)
ちなみに、11月は2つの祝日[11月3日(金・祝)、11月23日(木・祝)]がありますが、
どちらも授業が行われます。
ここを休みにしてしまうと、1月末までの間に15回の授業回数を確保するのが難しくなるためで、祝日返上で授業を行うんですね。
こちらが芸工大の時間割タイムテーブルです。
1時限 | 08:50~10:10 |
2時限 | 10:20~11:40 |
3a時限 | 11:50~13:10 |
3b時限 | 12:30~13:50 |
4時限 | 14:00~15:20 |
5時限 | 15:30~16:50 |
6時限 | 17:10~18:30 |
大学では、時間割の1コマの単位を「時限(じげん)」と呼びます。例えば、1時間目を1時限目(いちじげんめ)、さらに略して1限目(いちげんめ)と呼んだりもします。
3コマ目は「3a」と「3b」に分かれています。3aの科目と3bの科目は、時間が重複するためどちらか一方しか受講できません。(2つに分かれているのは、学生食堂の混雑緩和のためでもあります)
「リモート型授業」も講義系科目を中心に一定数行っています。
大学の近くに住んでいる学生だと、リモート型授業を自宅で受講して、その後、「通学・対面型授業」に合わせて登校する、ということもできます。
リモート型授業を学内で受ける場合、学内無線LANがつながるところであればどこにいても授業が受けられるので、教室はもちろん、学生食堂やラウンジにも受講中の学生の姿を見かけます。
ちなみに、多くの高校では1コマ50分で授業が行われていますが、芸工大の講義は1コマ80分。長く感じるかもしれませんが、ひと学期に受講できる科目・授業数には上限が設定されていることもあり、高校までのように1時限から6時限まで、隙間なく毎日ずっと授業が入るということもありません。
卒業や進級に必要な単位数や必修の科目が決まっているのでそれらを考慮しつつ、自分で受けたい授業を決めて時間割を組みます。そのため、同じ学科・コースの学生同士でも、時間割は異なります。
授業を受講するには、受講したい科目を大学に届け出なければなりません。毎学期の初めにその学期に学ぶ科目を選択して登録します。これを「履修登録」と呼んでいます。芸工大では学生専用のWebサイト「NETBUS」を使って履修登録を行います。
受講する科目を決める際に参考にするのが「シラバス」。シラバスは各科目の授業内容、授業の到達目標、成績評価の方法などを解説したものです。学生にはしっかり読み込んで、自分に合った時間割を組んでもらいたいところ。
高校までと比べ、大学では自分自身で決めたり、管理したりする事柄が一気に多くなります。これが大学生活の楽しさであり、難しさでもあるんですよね。
ちなみに、各科目のシラバスは上記で紹介したNETBUSで、高校生の皆さんも閲覧できます。
(やや長くなるのでこの項目は畳みました)
ホーム画面から「★シラバスはこちらから閲覧してください」をクリックして、
続いて「シラバス照会」をクリック。
続いて表示されるこちらの画面では検索条件を入れていきます。
「開講年度学期」にはデフォルトで「2023 後期」と入ります。学年は「1年」、開講区分は「週間授業」としました。検索条件を入力したら右下の「検索ボタン」をクリック。これで1年生が受講できる、2023年度後期に開講される科目を検索できます。
するとページの下部に科目の一覧がずらっと表示されます。
ここでは、月曜日1時限目に開講する「初級英語」をクリックしてみます。こちらの記事を書いている、亀山博之先生による授業です。
シラバスを表示できました。
以上、芸工大の授業の基本的な仕組みについて、夏休みの静けさが一転、賑やかさが戻った芸工大からお伝えしました。