TOP > お知らせ > 【🌷春のオープンキャンパス🌷】をレポートします!① ~話題の!美大の!オープンキャンパスをゆく!~
25.06.18
読みもの
みなさん、こんにちは✨
入試課の松浦です🙂
前回も紹介させていただきました、わたくし松浦は入職2か月目の新人職員でございます。今回は芸工大のオープンキャンパスを初体験!とはいえ私、入職前から芸工大のオープンキャンパスについてはうわさに聞いておりました。「なんかすごいよ」と。だから興味はあったものの「美大のオープンキャンパスって…超アートな感じで、ハイセンスで、敷居が高いんじゃないの?」なんて尻込みして、遠巻きに眺めるばかりだったのですが…。今回、実際に体験してわかったことは、
・芸工大のオープンキャンパスは〈めちゃめちゃ楽しい〉ということ
・芸工大はこれまでのジャンルにない〈新たなタイプの大学〉であること
でした。
…え?どういうことかって?
では、私のオープンキャンパス体験レポートを通して、エッセンスをつかんでみてください!
それでは、参りましょう😁‼️
今年もやってきた春のオープンキャンパス。全国19都市から無料送迎バスが出ています。あなたの街からもバスが出ているかも?夏のオープンキャンパスサイトもチェックしよう!
5月25日(日)AM10:00。
「お待たせいたしました!ただいまより開場です!」
高らかな宣言とともに、2025年【春のオープンキャンパス】が開幕しました👏
受付前には、この時点ですでに長蛇の列。初体験である私も、早速その熱気に圧倒されてしまいました😮
リピーターも多い芸工大のオープンキャンパス。開場まもなくにぎわっています。
受付では、職員の皆さんが笑顔で対応✨受付で受け取ったオリジナルトートバックを開いてみると、刷り上がったばかりの学生募集要項が入っていました📖オリジナルトートバッグは来場者だけが手にできる春限定デザイン。夏のオープンキャンパスでも、異なるデザインで配布予定ですので、お見逃しなく!
スマホで入場手続きを済ませて、手続き完了です。
大学案内配布コーナーでは、2026年版の大学案内が。今年の表紙デザインは本学OBの藤本タツキさん作「ルックバック」。ファンにとっては感涙もの😭
2026年版大学案内。作者の藤本タツキさんが本校のOBだったからこそ実現。
受付を済ませたら、当日の「歩き方」をガイドするミニパンフを開いてみます。すると、芸工大のオープンキャンパスは、主に次のイベントからなっていることがわかります。
①大学全体説明会
②総合型選抜入試[専願体験型]模擬体験
③学科コース説明会
④学科コース独自イベント
⑤進路アドバイザーとの個別相談
これらのイベントは、常時開催しているものと、開催時間が決まっているものとがあるので、見たいイベントを事前にチェックしておく必要があります。なお、芸工大が初めての方はぜひ10:30からの「大学全体説明会」に参加しましょう。芸工大の概要を学長が自らプレゼンテーションしてくれます。
大学全体説明会の様子。芸工大が初めての方は必須!
さて、全体説明会を終えると11:30です。ちょっと早めの昼食にしたいと思います🍳本学のオープンキャンパスでは、ご来場いただいた高校生に「学食無料チケット」を配布しています。本学の学食は元ホテルシェフが腕を振るう本格メニューなので、オープンキャンパスでも毎年ご好評を頂いています✨今回のメニューは「ヤンニョムチキン丼」「カプレーゼパスタ」「サラダうどん」「ドライカレー」「てりたまこっぺBOX」の5種類。
一番人気は「ヤンニョムチキン丼」だったそう。夏のオープンキャンパスも違うメニューを用意しているので、お楽しみに!
さあ、いよいよここからは各学科・コースのブースに潜入です。
とりあえず今回は、芸術学部の方から回ってみることにします🎨
それぞれの建物にある、学科コース名のバナーが目印!
まずお邪魔したのは、〈日本画コース〉のブース。
日本画コースでは、ちょうど総合型選抜入試[専願体験型]模擬体験が行われていました。本学は9種類の入試方式を用意しているのですが、その中で最も多くの学生がこの入試で入学しています(定員の約半分を採用しています)。この入試方式の特徴は、「体験授業+面接」を通して、各学科・コースの求める学生像に適った志願者を採用するところです。これらを通じて、意欲や人物、芸工大との相性を見極めます。相性のいい出会いを見極めることで、お互いに幸せな選択ができると思っています。ただ、ペーパーテストと違って模試を受けることができなかったり、評価傾向がわかりにくかったりする部分もあるので、こうしてオープンキャンパスでは全学科・コースで模擬体験を実施しています。芸工大への志願度が高い学生さんほど体験して欲しいイベントです。
日本画コースの〔専願体験型入試〕模擬体験のようす。7月のオープンキャンパスでも実施しておりますので、ぜひご参加ください!
その他、日本画コースでは参加者が本学の先生方に持ち込み作品の講評をしていただいている姿もありました。このように、自分の作品をプロから見てもらえるチャンスがオープンキャンパスにはあります。ぜひ作品を持参して、アドバイスをもらいましょう!
アドバイスする側も真剣。
続いて向かったのは、〈洋画コース〉のブース。
「これが洋画⁉」のコーナーでは、学生作品がまるで美術館のように展示されています🏛️中世ヨーロッパで隆盛したフレスコ画作品から、油絵ド真ん中の正統派作品、CGを用いた映像作品まで百花繚乱。
あまりの守備範囲の広さに驚いて近くのスタッフさんに話しかけると、「洋画コースは、洋画を入口にしながら幅広く自分らしい表現を追求できるとっても柔軟なコースです。これも金箔を用いた作品ですが、ふつう金箔って日本画で使われるイメージですよね。でも、洋画に金箔を使っちゃいけないなんて決まってない。アートは表現であって、表現の可能性は無限大です。枠を設けず、新たな表現をやわらかい発想で追及できるのが芸工大の学びの特徴ですね」。
学生作品のフレスコ画。もはや中世のにおいがする…。
金箔を用いた作品。「金箔は日本画」という概念が思い込みだと実感。
そのほか「技法紹介コーナー」では、洋画からグラフィックアーツまで幅広い美術表現の実演が行われていました。「そんな風に作られているの⁉」と思わずびっくり😮夏のオープンキャンパスでは学生による静物油彩デモンストレーションもあるそうですよ!どんな筆遣いから作品は生まれているのか…必見です。
「技法紹介コーナー」で行われたモザイク画の実演。下絵をもとに製作されているんですね。
次に向かったのは、〈グラフィックアーツコース〉。
グラフィックアーツとは、印刷によるアート表現の総称です。ずっと気になっていた疑問を、学生スタッフさんにぶつけてみました。「あの…ほかのコースでも絵は描けるのに、なんでグラフィックアーツの方へ🤔?」すると、こんな答えが返ってきました。「グラフィックアーツの魅力って、印刷できることなんです。それって、多くの人の手元に届くってことなんです。気に入った作品を、手元に置いたり、手で触れたりできる。作品と鑑賞者の距離が近いのが、グラフィックアーツの魅力だと思っています」。ほほう…堂々と答える姿に頼もしさを感じます😭さすが「学生が育つ大学」と言われる芸工大の学生です✨
どんな質問にも、スタッフさんが親切に答えてくれます。
また、グラフィックアーツコースでは、イラストをもとに印刷&箔押し体験が楽しめました。キラキラの背景で、世界に一枚だけの「オリジナルレアカード」を作っちゃおう!
オリジナルカードづくり。この作品がどんなカードに生まれ変わるのだろう⁉
次は、〈総合美術コース〉。
総合美術コースは、自分で作品をつくるだけではなく、アートをどう社会と接続していくか、を追求するコースです🤝アートイベントをプロデュースしたり、教育現場で美術教育をほどこしたりもします。さすがはイベント経験豊富なスタッフたちで、参加者のみなさんと熱心にお話しされていました🍀
「総合美術コース」の学生さん。高校生と笑顔で対話。
「美術を楽しむ!アートワークショップを体験してみよう」では、学生が実際にアートワークショップを開催します。ワークショップの進め方やコミュニケーションの取り方など、参考になることばかり。「学生時代にどんな力をつけたいか」を考えるよい機会になること間違いなしです✨
折り紙を使ったワークショップなど、気軽に楽しめる企画がたくさん!
続いて、〈彫刻・キャラクター造形コース〉。
ここでは「オリジナルのマスコットキャラクターづくり」をしていました🧸3DCADでつくられた立体作品に思い思いに彩色し、作品づくりを楽しめます。
オリジナルキャラクターづくり。世界にひとつしかない作品のできあがり。
また、学生の手ほどきを受けながら、ノミやチェーンソー、溶接機などを使って素材と触れ合うコーナーもありました🪚初めて触る機材ばかりかもしれませんが、学生がしっかりサポートします☝️ぜひチャレンジしてみましょう!
溶接機を使って作品づくり。初めて触る機材にドキドキ!?
そのほか、総合型選抜入試〔専願体験型〕の模擬体験では、粘土を使って自然物を造形する体験も行われていました。流木や木の実、石などの自然物をモデルに思い思いに作品を作ります。先生から「ココがいいね」「ココがこうなるともっとよくなるよ」と、具体的な指摘がもらえます。受験を考えている学生にはまさに金言ですね✨
流木や木の実などをモデルに制作。観察のポイントや造形の仕方を丁寧にレクチャーします。
次は、〈工芸デザイン学科〉。
8つもの企画を用意していて、様々な企画が楽しめます。私がお邪魔したときには、ジュエリーの制作体験が行われていました💍見慣れない様々な工具がありますが、学生さんがしっかりサポートしてくれるので安心です。
見慣れない工具も、学生スタッフが親身に指導するので安心です。
さらに、作品の展示会も行っており、思わず欲しくなっちゃうような作品がズラリ✨学科名の「工芸」は英語では「クラフト」と訳されますが、「手作り」とか「技術」といった意味があります。確かな技術と手作りの温かみ、一点モノの所有感。工芸デザイン学科の学生が作った作品は、学生会館1FのTUADストアで購入することができます💡ぜひ足をお運びください!
学生作品のブローチ。絶妙な艶消し具合がおしゃれ。
なんか歴史の教科書で見た気がする…と錯覚する完成度。
続いて、〈歴史遺産学科〉。最初に〈文化財保存修復コース〉へ。
専門の機材で作品の状態を確認。貴重な体験です。
この学科は、全国でも珍しい「文化財のお医者さん」を育成する学科🩺西洋画の修復体験ブースが出ていたり、仏像などの立体遺物の修復を行う施設の解説など、貴重な体験ができます。実際に授業で使っている機材にも触れることができるチャンスです!
まるでドラマの世界のよう⁉科捜研顔負け(?)の設備にびっくり。
また、普段授業で使用している保存科学の研究室にも入室できます。まるでドラマでみる科捜研のような機材がたくさん💉「歴史遺産学科」とはいえ、分野によっては理科の知識が必要だったりするんですね。歴史的分野の学科でも、理系のあなたが輝く場所はある!自分の才能を輝かせるフィールドを、広い目で見極めましょう👓
続いてお邪魔したのは〈歴史遺産コース〉。
広い教室に、ずらりと並ぶ展示物。それもそのはず、歴史遺産コースは「歴史」「考古学」「民俗/人類学」「建築史学」の4分野を横断的に学び、人間の歩みを立体的にとらえようとする、全国でも珍しいコースです。
4分野の展示がずらりと並びます。
一方、教室の外では草鞋づくりワークショップの真っ最中。ここで作った草鞋の一部は、奇祭として知られる山形県上山市の「加勢鳥(かせどり)」で実際に使われるのだそうです😮自分たちの活動が歴史を未来につなぐ力になっていることを実感できるのも歴史遺産コースの学びの魅力ですね💡
芸術学部で最後に向かったのは、〈文芸学科〉。
「文芸カフェ」。飲食しながら気軽に相談や作品の講評をしてもらえるコーナー。
「文芸」というと小説などの表現が思い浮かびますが、作品展示を見てびっくり😮小説、ゲーム、脚本、マンガ、ボードゲーム…などなど。「言葉」を入り口にあらゆる方向に広がる言語世界のスペクトラムにもはやめまいがします。
マンガだって、「ことば」を使った表現の一形態。
…やってみたいような、やってみたくないような…。
さらに、展示品を見ると、何やら原稿用紙に赤ペンで手直しが行われています。よく見ると、本学OBでホラー小説界の雄・黒木あるじさんによる「ホラー小説の書き方講座」での添削作品じゃあありませんか✨第一線で活躍するプロの手ほどきを受けられるなんて、なんて幸せなことでしょう…😭また、隣の教室では、漫画家で本学教員のナカタニ・D先生による「マンガの読み方・読ませ方」講座が行われていました。そのほか、受付で販売されていた「文芸ラジオ」は全国の書店でも販売されている文芸学科による作品集です。文芸を愛する者としては、自分の作品が活字になるって、憧れですよね…。
ホラー作家・黒木あるじさん直筆の添削跡。一生の宝物ですね。
学生作品が掲載される「文芸ラジオ」。全国の書店で販売中。
さて、芸術学部だけでも盛りだくさんですが、まだ芸工大の半分の学科・コースしか紹介できていません!さすが「クリエイティブ系の総合大学」と言われるだけありますね…🤔次回は残る「デザイン工学部」に潜入しようと思います!お楽しみに!