洋画がもつ豊かな彩りとインパクトは、画面に塗りこまれた作者の想いとともに、見るものに衝撃を与えます。自らの手を汚しながら一心に作品と向き合うその姿を、私たちはこの時代とても重要なことだと思っています。時代と真摯に向き合い、そこで拾い集めた真実のかけらたちを、画面に塗り込んでいく。今ほど、このような手を汚しながらの人間回帰の姿が重要とされる時代はありません。そんな洋画の魅力を確かなものにするため、油彩や版画はもちろん、古典技法や素材・技法研究などにも取り組み、そこで得た力によって、幅広い造形力と伸びやかな感性を育んでいきます。
洋画コースには様々な表現方法があります。油彩や版画、平面作品の枠を飛び出した立体作品や空間アートなど。4年間かけて成長してきた私たちの集大成を、この卒業制作展でぜひご覧ください。(佐藤賀奈子、青柳磨央)