26.03.04
読みもの
大学の魅力は「授業」だけではありません。部活やサークル・チュートリアルなど、課外活動も盛んです。今回は、課外活動で大学生活をより一層有意義に過ごしている花笠チュートリアル代表の天野紅音さんに話を聞きました!

Q.自己紹介をお願いします。
天野 デザイン工学部 企画構想学科 企画構想コース 2年の天野紅音です。花笠チュートリアル「チーム桜」の代表を務めています。本日はよろしくお願いします!
Q.こちらこそよろしくお願いします。まず最初に、そもそも「チュートリアル」ってなんですか?
天野 「チュートリアル」とは、芸工大の先生がその専門性を生かして行う課外活動のことです。学科・コースを超えて学生が集まり、先生と学生が一緒になって活動できる、「部活」とも「サークル」とも違う芸工大オリジナルの活動です。
Q.へえ・・・めずらしい。例えば、どんなチュートリアルがあるんですか?
天野 例えば、体育の先生が主催する「バク転倶楽部」。米作りからオリジナルイベント「米パーティー」まで開催する「komebu」。山形のプロバスケットチームワイヴァンズの公式グッズまで手がける「チームアシスト」など、さまざまあります。
Q.へえ・・・面白い!その中でも「花笠チュートリアル」はどんな活動をしているのですか?
天野 私たちは、毎年8月に開催される山形花笠まつりに出場しています。花笠まつりは「東北六大祭り」のひとつで、8月5日~7日の3日間、約14000人の踊り手たちが山形市のメインロードを舞い踊る夏祭りです。約100万人が訪れるこの3日間は、山形市が1年で最も熱い3日間なんですよ。
Q.花笠って覚えるのも大変そうですけど…メンバーは経験者が多いの?
天野 いえ、大半が初心者です。みんなで教え合いながら練習するので、初心者でも1週間ほどで一通り踊れるようになります。練習も、本番直前こそ強化期間に入りますが、普段は週2回程度であまり負担になりません。

Q.そうなんだ!未経験者も参加しやすい活動なんですね。ちなみに、天野さんはどうして「花笠チュートリアル」に入ったのですか?
天野 山形を存分に楽しみたかったからです。私は埼玉県出身なのですが、芸工大に合格して山形と縁ができました。それを機に、せっかく山形で4年間を過ごすなら中途半端に過ごすのではなく、大学4年間を山形一色で塗りつぶしたいと思うようになりました。あと、小学生のころ運動会で踊った花笠が印象的だったのもありますね。「みんなで一つの踊りをつくる楽しさ」がずっと心に残っていたんです。地元出身ではないからこそ、本気で向き合うことで、山形を第二の故郷にできるのではないかと思い、参加を決めました。
Q.なるほどね~・・・山形県民ではないからこそ花笠の価値に気づいたんだね。ちなみに、花笠に入ってよかった!と思う瞬間は?
天野 まず、学科を超えて友人ができたことです。普段の授業だけでは出会えなかった人たちと深い関係を築くことができました。そして何より、夏休みがもっと“特別”になったことです。夏休みは、多くの学生にとっては休暇ですが、私にとっては一年で一番濃い時間です。本番の景色や音、観客の声は一生忘れられないと思います。
Q.言われて嬉しかった言葉はある?
天野 そうですね。演舞後に「笑顔が素敵だね」「楽しそうに踊るね」と言われたときは、自分が大切にしてきた「気持ちで踊ること」が伝わった気がして、本当に報われる思いがしました。

Q.うんうん!私もカメラマンとして花笠に同行しましたが、〈チーム桜〉のみなさんは本当に楽しそうに踊るなあ、と思いました。キラキラ輝いていて、夏が人の姿にカタチをもったみたいでした。なんであんなに〈チーム桜〉のみなさんの花笠は魅力的なんでしょう?
天野 ありがとうございます(笑)。私たちの演舞は「創作踊り」の花笠なので、オリジナリティがあって特に見ごたえがあると思います。中でも、二人一組で踊る「桜風吹」という演目は迫力抜群です。この踊りには歌舞伎のポーズが取り入れられていたり、片足で回転する動きがあったりと、技術的にも見ごたえがあります。あとは、「笑顔」ですね!私たちは「楽しむこと」をとても大切にしていて、踊りながら自然と笑顔になります。その空気感が観客にも伝わることが、私たちの花笠の魅力の一つだと思っています。

Q.なるほど、確かに明るくて、元気がよくて、いつも笑顔だもんね。普段からあんな雰囲気なの?
天野 そうですね、確かに、私たちのサークルにはおしゃべりで明るい学生が多いです(笑)。練習前や休憩中は常に誰かが笑っていて、学科を超えて自然と会話が生まれる空気があります。
Q.運動部出身が多いのかな?
天野 いえ、運動系の団体ですが、体力自慢タイプは少ないんです。その分、努力家が多いというか。誰かが困っていたら、すぐに手を差し伸べてくれるし、振りが分からない子がいれば自然と教え合いが始まるし・・・そうやって上達していく感じです。だからこそ、本番で一体感のある演舞ができるのだと思います。
Q.なるほど、〈チーム桜〉の踊りがあんなにキラキラしている理由がわかった気がします。最後に、高校生のみなさんに一言お願いします!
天野 花笠サークルに入ると、本当にいろんな学科の人と仲良くなれます。大学って思っているより広いけど、花笠サークルに入ると、一気に世界が広がります。そして、花笠まつりは「見る」よりも「中に入って踊る」方が何倍も楽しいです。沿道から見る景色と、踊りながら見る景色はまったく違うんです。本番の音・歓声・ライトの中で踊る瞬間は一生忘れられません。初心者でも大丈夫です。体力に自信がなくても、踊りが初めてでも、周りが必ず支えてくれます。気づいたら、あなたも大きな声でかけ声を出しているはずですよ。

🎥当日の様子はこちらからもご覧いただけます(山形新聞オンラインYouTube「〈Live〉山形花笠まつり2025 第1日」より:芸工大の出演は2:39:45ころから)
インタビューを終えて心に残ったのは「大学って思っているより広いけど、サークルに入ると一気に世界が広がる」という言葉でした。確かに大学という場所は、学生数も多いし、様々な分野があるし、思った以上に広い世界です。だからこそ、一つ一つの出会いが刺激的で学びに満ちています。天野さんは、花笠を通じて出会いを繰り返し、自身の世界を広げているように見えました。みなさんもぜひ、課外活動で世界を広げてみませんか?

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