準優勝

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『インターホンシステム「Now A House」』

有田工業高等学校(佐賀県)
津山早知香さん(3年)/瀬崎萌々花さん(3年)/田中日菜さん(3年) 池上千代香 教諭

再配達を減らし、気持ちのいい世の中へ

今の世の中はたくさんのものが機械化され私たちの生活はとても満ち足りています。 インターネット通販はクリック1つで商品が家に届くという、大変便利なツールです。しかし、利用者が増えるとともに宅配業者の負担も増えているため、再配達や宅配業の離職率の増加、就職率の低迷など便利すぎるが故に発生したこの問題を解決できないか考えました。

インターホンシステム「Now A House」

インターホンシステム「Now A House」

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

津山早知香さん(3年)

デザセンの本選出場が決まったことを知った時は全然実感が湧きませんでした。しかし、チームの皆と打ち合わせや準備をしていくうちに、だんだん大きな実感が生まれ、「絶対優勝する!!」という気持ちを持てるようにまでなりました。練習も沢山して、大きな自信をもって本番に挑めました。だからこそ準優勝という結果はとても悔しかったです。ですが、何事にも代えられない貴重な経験となりました。ありがとうございました。

瀬崎萌々花さん(3年)

本番は、今まで練習してきた以上に良い出来になったと思います。優勝したいと思っていたので、準優勝で私たちが呼ばれた時はとても悔しかったです。ですが、この3人で企画し、担当の先生と話し合い、サポートスタッフの方々と協力してここまでのものをつくり上げることができたことは良い経験になったと思います。悔しい思いはしましたが、この気持ちをバネに、またこれから頑張っていきたいと思います。

田中日菜さん(3年)/

出場が決まった時は、嬉しさよりも驚きと戸惑いの方が多く、これからどうしたらいいのか分かりませんでした。先生方や芸工大のチームサポートの方と話を進めていく中、だんだん優勝することしか考えないようになりました。ギリギリまで内容を詰め、本番前日の夜も当日の朝も3人で何度も練習をしました。だからこそ準優勝という結果が未だに悔しくてなりません。この経験は、きっと私の人生で実のあるものになったと思います。

池上千代香 教諭

「私たちの生活は満ち足りている。」今回決勝大会に出場したこの3人のスタートは、ここからでした。便利さのしわ寄せは、世の中の何処かにあるはず。そんな時、ニュースで耳にした「再配達問題」がアイデアのきっかけとなりました。決勝進出が決まってからは、試行錯誤の日々。自分たちが伝えたいことを追求していく作業に苦戦しました。シナリオもギリギリまで修正の繰り返し。しかし、苦労と根気の連続が手ごたえに変わり、いつしか優勝を目指すほどの自信に……。山形ではチームサポートの久保田さんと鈴木さんと一緒に熱い時間を過ごし、そのおかげでプレゼンの完成度は驚くほど向上。本番は、今までの練習の成果を全て出しきった素晴らしいものでした。結果発表では悔し涙を流した生徒たちでしたが、静かな闘志を燃やし努力してきた姿に、私は感動の涙が流れました。日に日に成長してゆく生徒たちを傍らで感じながら、関わって下さった全ての方々には感謝の言葉しかありません。

チームワーク審査員からのメッセージ

準優勝おめでとうございます。みなさんが本番直前までプレゼンを改良し続ける姿勢から、現在深刻化している宅配便の再配達問題を、本気で解決したいという強い思いを感じました。特にプレゼン時の役割分担(映像・デザイン・文章)が良く、本番でそれぞれの実力を発揮できていて素晴らしかったです。社会課題を解決するアイデアを練り、プレゼンまでの着地をチームで協力しながら達成することは、本来とても難しいことです。でもそれをやり遂げたみなさんは前より必ず成長しているはずです。審査員からは質疑応答の際、賛否両論の意見がありましたが、他者の意見を吸収できるまで噛み砕き、さらなる高みを目指すことは、今回の経験でみなさんならもうできる人になっていると思います。これからも応援しています。
企画構想学科1年 竹内智美