入賞

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『HEXA TRUMP(ヘキサトランプ)』

東京都立総合工科高等学校(東京都)
黒島悠里(1年)/古池謙人(1年)/根岸孝式(1年) 指導教員:久世佳史 教諭

形を変えて、みんなが楽しめるトランプに。

長い時間をかけて現在の長方形になっただろうトランプにも、重ねて持つと数字や記号が見にくい、手の小さな人や不自由な人には扱いにくいなどの問題があります。こうした問題を解決したいと考え、「HEXA TRUMP」を提案します。カードをシャッフルしやすく、重ねて持ったときの視認性を高めるため、カードの形状を六角形にします。試作品を実際に老人ホームの高齢者や、特別支援学校の生徒に使ってもらい、得られた意見をもとに、六角形の半径を42.5㎝にすることにしました。また、隙間なくタイル状に並べられる特徴を活かし、新しい遊び方も考えました。例えば「HEXA七並べ」は、従来の七並べから「同じ記号を一列に並べる」というルールを取り除き、自由度と戦略性を高めました。接する辺を多く持つこの新しいトランプは、多くの人との接するきっかけとなり、人と人との繋がりを強くします。

HEXA TRUMP(ヘキサトランプ)

形を変えて、みんなが楽しめるトランプに。

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

黒島悠里

黒島悠里 Yuri Kuroshima

私は大会に出ることが初めての経験でした。なにをしたらいいのか、分からないことが多く戸惑っていることが多くありました。後悔もたくさんしました。プレゼンテーションの内容がうまくまとめることが出来なく、すごく難しい経験をしたと思います。自分がどれだけ甘かったのかも分かりました。今では、大会では完成しなかった裏側のデザインを考えているところです。アイデアがなかなか浮かばなくて大変なところもありますが、早く完成させて皆さんに使ってもらいたいと思っています。

古池謙人

古池謙人 Kento Koike

デザセンで、僕が得たものは非常に多かったと思います。決勝進出が決まった後はプレッシャーに追われ、チームのメンバーや先生、デザセンのスタッフの方々にまで迷惑をかけてしまいました。でもその過程で、プレッシャーに追われたことも、怒鳴られたことも、悔し泣きしたことも、決して無駄ではなく、自分の成長に繋がったと実感できます。デザセンに出場できて本当に良かったです!

根岸孝式

根岸孝式 Takanori Negishi

デザセンは、自分にとっては大きすぎる大会だったと思います。大会本番は、間近で見て、確かにすごく大きな大会だと実感しました。しかし、終わってみると、実感があまりありませんでした。そして、何もせず三ヶ月ほど経ってしまいました。このまま何もせずに、ただ過ごしたくはないので、少しでも変わっていきたいです。これから少しずつ"デザセンに出場した"ということを認識していけるよう過ごしていきたいです。

久世佳史 教諭

久世佳史 教諭 Yoshifumi Kuze

本当にたまたま応募させていただき、その上決勝戦まで出場させて頂きました。ただがむしゃらでした。生徒も教員も「これでイイのだろうか?」という疑問の方が勝っていました。懸命に作ってはいましたが、作品に対しての自信がなかったせいでしょう。出場前日までの準備、本戦での準備日共に、お世辞でも良いとは言い難い準備状態でした。一年生で初参加ということもあり「大会出場は、落選した他校や応援してくれた人たちの期待も背負っている」という自覚が不足した旅行気分での参加でした。それが決勝戦の状態に全て表れました。生徒たちはステージで重要なことを初めて体感し、理解したのです。これはとても良い経験でした。口頭で幾ら伝えても分からないことを、体験を通して理解できたのですから。現在、生徒たちは作品を再び作り直しています。「ロッカ(六角形の製品化されたカードゲーム)」のお店の人にお話を聞いたり、大会終了後も様々な方々との交流も増えております。この大会参加は、生徒たちの視野を大きく広げてくれた良い機会でした。スタッフの方々には、教員、生徒共々色々とご迷惑をかけましたが、ここで得たことは確実に次の成長への力になる経験となっています。ありがとうございました。