2017年入選

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『オビカツ~帯の活用~』

川崎総合科学高等学校(神奈川県)
野上 愛菜さん/山口 陽実さん/関根 楓七さん

買ったあとすぐに捨てられてしまう「本の帯」に着目。帯の裏面スペースに来店スタンプを押して割引特典とする活用法や、本の感想を記入して来客同士でシェアリングして楽しむなど、本と人をつなぐコミュニケーションツールとしての「本の帯」の可能性を探るアイデアです。

デザセン学生スタッフからの応援メッセージ


ネーミングがキャッチーなこの提案は、本の帯を捨ててしまうのはもったいないという思いから出発している提案です。帯は本の広告的な役割で、購入された時点で役割は終わってしまうため、そもそもオビを捨てるのが勿体ないと感じている人自体が少ない状況の中で、新たなニーズを掘り起こす難しさがあったと思います。

しかし、クチコミやレビューを重視する現代人の行動原理をふまえて、個人的な再利用にとどまらず、お店側と消費者側の双方の利益につなげて、人を動かす「システム」として活用しようとしているところが一歩深みのある提案になっていると感じました。

このアイデアの魅力をさらに高めるには、お店と行き来するシステムを残しながらも、ネット販売が得意とする割引購入「以外」の付加価値をどうプラスするかだと思います。みなさんが考えた帯の付加価値が、消費者側の私たちからは見えていない、書店販売関係者の課題や問題を解決するアイデアに直結すれば、私たちの共感度がさらに高くなるアイデアになると思いました。

オビカツ~帯の活用~

オビカツ~帯の活用~

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード