開湯1200年〈灯籠〉プロジェクト

ひじおりの灯|大蔵村肘折温泉

「東北ルネサンス・プロジェクトが始動する」 赤坂憲雄

東北芸術工科大学は1992年、東北という母なる大地と縄文の伝統に根ざしながら、芸術とデザインによって「東北ルネサンス」を具現化していくことを目指して建学されました。
いま、建学から15年を経て、この「東北ルネサンス」という理念は、もうひとつの「芸術立国」という理念と手を携え、あらたな展開の時を迎えようとしています。
より深く、より広く、東北の大地を耕すために、そして、次代を支える地域のネットワークを構築していくために、われわれはこの「東北ルネサンス・プロジェクト」を立ち上げます。
山形/仙台という2つの土地に根を降ろし、やがて創刊される『東北遺産』/『東北文学』という2つの雑誌を拠点として、多様なスタイルの講座や会議やイベントを催し、地域づくりに関わり、東北に埋もれた人や思想や景観をひとつひとつ丹念に掘り起こしつつ、東北の生き生きとした将来イメージを創造していきたいと願っています。
やがて、東北は豊饒の未来を宿した、可能性の大地として再発見されることでしょう。
汝の足元を深く掘れ、そこに泉あり……。


「この夏、深い谷間の温泉街で」

肘折温泉をご存知ですか。
大蔵村のもっとも奥まった、深い谷の底に、ひっそりと息づいてきた温泉です。
湯治と朝市の似合う、その静かな温泉街がいま、小さなルネサンスのときを迎えています。
この夏、肘折温泉に、アートの灯がともります。
若い作家たちを育てるためのプロジェクトのはじまりです。
この肘折温泉はやがて、アートのあふれる温泉街として知られることになるでしょう。
夏の夜、肘折を訪ねたあなたは、ささやかな事件の目撃者となるかもしれません。
さて、幕開けです──。
[民俗学者/東北芸術工科大学大学院長/東北文化研究センター所長/東北ルネサンスプロジェクトリーダー]

肘折温泉1200年祭の期間中、各旅館の前に設置された23基の灯籠『ひじおりの灯』

プロジェクト報告展として学内で設置・点灯された『ひじおりの灯』と肘折での記録映像(撮影:アムール)

上:肘折温泉1200年祭の期間中、各旅館の前に設置された23基の灯籠『ひじおりの灯』
下:プロジェクト報告展として学内で設置・点灯された『ひじおりの灯』と肘折での記録映像(撮影:アムール)

Copyright © 2009 Tohoku University of Art & Design, All Rights Reserved.