プロダクトデザイン学科Department of Product Design

[優秀賞]
寺島悠太郎|積層造形による光と影の表現研究
長野県出身
堀内芳明ゼミ

3D プリンターの手作業では容易にできない複雑な形を造形できる「積層造形」の特性を活かして作られた照明作品。それぞれ、光を受け止める「面」とそれを支える「骨組み」で構成されている。面の隙間にさまざまな形で紡がれた骨組みは、照明器具として光と影の新たな表現を生み出す。



堀内芳明 専任講師 評
寺島くんの卒業研究は、材料を一層ずつ重ねて立体を造形する積層造形法を用いて、手作業や加工機を用いて一般的に行われる切削や板金加工などでは製作が難しいランプシェードを製作し、光と影の表現を探求しました。
製作したランプシェードは、山をモチーフとして展開し、独立峰で秀麗な山容を持つ富士山や滑らかな山容を持つマウナ・ケアなどを独自の視点を加え、変数の値や条件などを指定して形状を作成するパラメトリックデザインの手法を用いて設計しています。
プロダクトとしての美しい佇まいはもちろんのこと、光源から出る光によって照らされたランプシェードのグラデーションや内部構造から浮き上がる影、隙間から漏れる光線など表情がとても豊かであり、見るものを引き寄せる魅力があります。
理想とする形を追い求め直向きに試行錯誤しながら研究を進める姿勢は模範となる学生であり、優秀賞に相応しい取り組みと評価します。
受賞おめでとう!