東北芸術工科大学卒業生支援事業『I'm here.2007 -根の街へ-』

design:鈴木敏志(JEYONE)

東北芸術工科大学卒業生支援事業

I'm here. 2007|根の街へ

東北芸術工科大学卒業生支援センターは大学に所属し、卒業生支援という名が示すように、本学の全卒業生のためのアフターケアーを目的に、様々な問目を向け、広くニーズを捉えながら対処していこうとする機関です。その具体的活動として、平成17年度から年1回、仙台市の「せんだいメディアテーク」において、企画展『I'm here.』を開催し、将来活躍の期待される卒業生の作品を継続して紹介しています。
I'm here. 2005に参加した本間洋(洋画コース卒業)は、昨年度の文化庁買上に選出されました。木彫のルイ・ヴィトンが注目を集めたタノタイガ(大学院彫刻コース修了)は、宮城県立美術館のグループ展への参加や、ICCでのワークショップ開催など、多方面で活躍中です。デザインユニット、エフスタイル(五十嵐恵美/星野若菜)はこれまでの活動をまとめたアーティストブックをアノニマスタジオから出版予定。そして、2006展で好評を博したペインター岩本あきかず(グラフィックコース卒業)は、大阪の有力コマーシャルギャラリーでの個展が実現するなど、参加した作家は活動の場を着実にひろげており、東北からの『I'm here.(私はここに)』のメッセージは、徐々にアートシーンに届きつつあります。
3回目の開催となる今年は、7作家と2グループが参加。テーマを『根の街へ』と題し、会場をこれまでの「せんだいメディアテーク」から、地元・山形市内のギャラリーやカフェ、空きビルの一室や蔵に移しての、同時多発的なアートショーとなります。すでに社会に出て活躍する卒業生の作品と、市内のギャラリーやカフェとの関係をコーディネートし、若手アーティストの活動を、街が積極的にサポートしていく関係を図式化します。また、カフェや蔵をまるごと作品化するなど、空間の提供者でもある地域の方々と連携し、山形だからこそ可能なサイトスペシフィックなプロジェクトとして全国に発信していきます。

  • 会期=2007年7月5日[木]−15日[日]
  • 会場=灯蔵・オビハチ/ギャラリー絵遊/蔵大マス/ぎゃるり葦/土井ビル2F/恵埜画廊/Cafe Espresso
  • 主催=東北芸術工科大学(卒業生支援事業)
  • 協賛=東北芸術工科大学校友会/卒業生後援会/田宮印刷株式会社
  • 企画=東北芸術工科大学美術館大学構想室
  • 招聘作家=阿部亮平/池谷保/後藤拓朗 /大沼剛宏/松岡圭介/酒井聡/長瀬渉

●関連企画

  • ○アートプロジェクト『1984-espresso』
  • 馬見ヶ崎川沿いの小さなカフェ『カフェ・エスプレッソ』の空間から醸し出される独特の引力が、アーティスト5名の、それぞれの異なった感性を繋ぐ一つの核となしました。インスタレーション『1984-espresso』は、場所、人、それらを包む時間を作品化し、ここでは、エスプレッソを飲む来場者(つまり、あなた)ですら、作品の一部となります。
  • 参加作家=遠藤勇太+新関俊太郎+井上裕太+大槌秀樹+吉川紗帆
  • 素材提供=田宮印刷株式会社
  • 会場=Cafe Espresso
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  • ○オープニングパーティー『Link』
  • 東北芸術工科大学出身のアーティストが参加する「I'm here.」のオープニングパーティーを「Link」がプロデュースします。「Link」のテーマである「繋がり」を、山形産食材をふんだんに使ったパーティーフードで演出。その主役は、ベーグルサンドです。山形産食材を練り込んだベーグルに自分たちで山形産の具材を選びはさんで食べることによって、食を通して地域と人、人と人を繋げていきます。
  • 日時=7月7日[土] 18:30
  • 会場=ギャラリー絵遊ガーデン
  • 会場プロデュース=Link
  • Link/2005年東北芸術工科大学生産デザイン領域大学院有志メンバーにより「Link」結成。2006年DESIGNERS BLOCK LONDON 2006出展。2007年DESIGNERS BLOCK LONDON 2007出展予定。2007年P-HOUSE 東京・六本木 展示予定。
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  • ○トークイベント『仕事はつくるもの』
  • 講師:白坂ゆり(アートライター)
  • ゲスト:坂東慶一(グラフィックデザイナー、東北芸術工科大学准教授)
  • 日時=7月8日[日]15:00−18:00
  • 会場=灯蔵オビハチ2F(ドリンク有料)

●出品作家プロフィール

酒井聡 So Sakai

1979年愛知県生まれ。東北芸術工科大学にてプロダクト・デザインを学び、在学中からメディアアートに深く関わる。現在、同大学院博士課程に在籍、「音、振動、光の共調による感性表現の研究」を研究テーマとし研究制作活動を行う。TOKYO DESIGNERS WEEK 2003 "CONTAINER EXHIBITION"に高橋哲平と共同出展。メディアアートユニットResponsive Environmentにサポートメンバーとして参加し、複数の作品発表を行っている。また、ダンスとテクノロジー・アートを中心に、舞台芸術のプロデュースやワークショップを行うDance and Media Japanのスタッフとして山形支部を運営し、第3回ダンスフォーラム、dance and media 06 "su"等に参加。

松岡圭介 Keisuke Matsuoka

1980年宮城県生まれ。東北芸術工科大学彫刻コース卒業。同大学院彫刻修了。「人間」について様々な角度から考察し彫刻によって表現している。主な個展として2002年Gallery & Space AGITT(東京)、2005年PROMO-ARTE Project Gallery(東京)、2006年ギャラリー山口(東京)。主なグループ展に2004年「NewArt Competition of Miyagi」(05年最優秀賞)、2005年「第4回あさご芸術の森大賞展」(大賞受賞)、2006年「第18回富嶽ビエンナーレ展」(準大賞受賞)、野外彫刻展等の参加多数。

大沼剛宏 Takehiro Onuma

1981年宮城県生まれ。東北芸術工科大学生産デザイン学科卒業。同大学院生産デザイン領域修了。学部卒業制作から砂を用いた作品を作り始め、大学院修士課程において、砂の流動的な性質による造形の研究、作品制作を行う。生産デザイン領域によるデザイナーユニット“Link”を結成し、DESIGNERS BLOCK LONDON 2006に出展。以後、砂の造形作家としてアーティスト活動を始める。青山スパイラルの8th SICFにおいて準グランプリ受賞。
http://sandrodynamics.com/
http://linkwith.main.jp/

阿部亮平 Ryohei Abe

1980年新潟県生まれ。東北芸術工科大学洋画コース卒業。同大学院洋画修了。2007年度より本学副手。筆は使わず、直接手で布(綿布)と絵具(油絵具)の質感を感じ取りながら制作している。主なグループ展として、2005年「シェル美術賞2005」(ヒルサイドテラス・東京)、2007年「VOCA展2007」(上野の森美術館・東京)などがある。

池谷保 Tamotsu Ikeya

1982年静岡県生まれ。東北芸術工科大学洋画コース卒業(優秀賞)。京都市立芸術大学大学院在籍。2007年はpicnica(仙台)で個展。「Drawing Exhibition」、児玉画廊(大阪)が企画するグループ展「ignore your perspective 4」、「Kodama Gallery Project 16」に参加。

後藤拓朗 Takuro Goto

1982年山形県生まれ。東北芸術工科大学洋画コース卒業(優秀賞)。2004年二紀展(05年優賞/06年奨励賞)、2005年第24回損保ジャパン美術財団選抜奨励展(損保ジャパン美術賞受賞)、2006「陶と絵の二人展」(蟹仙洞・上山市)、「リオンソー」(日本橋三越・東京)、2007年「OVER」(東北芸術工科大学7階ギャラリー)。

長瀬渉 Wataru Nagase

1977年山形県生まれ。東北芸術工科大学工芸コース卒業。同大学院工芸修了。2002年東京芸術大学工芸科に研究生として入学。その後、長崎県波佐見町へ移住し、陶芸交流ワークショップを企画。2005年には同町井石郷にて元「幸山陶苑」を改築し築窯。これまでにトルコ芸術世界展・チェキ国際陶芸展でグランプリ、ながさき陶磁展で審査委員特別賞を受賞。ラフォーレ原宿「水金血火木土天冥海」にて常設展示販売中。2007年に仲間とともに波佐見町でカフェ「monne mooks」とギャラリー「monne porte」を立ち上げる。

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