日本のクリエイティブシーンを牽引する美術批評家やジャーナリストをゲストにお迎えして、卒展2007のまとめとなるパネルディスカッションを開催します。ゲストたちは事前に会場をまわり、全出展作品の中から気に入った作品を何点かセレクト。トーク時には、その選出理由を示しつつ、この時代にアーティストやデザイナーに求められる能力や資質について実践的なアドバイスを述べていきます。学生たちの「卒業後」のクリエイトにエールを贈る、2007年度の最終にして最大の課外授業です。
卒展2006パネルディスカッション:「東北発・21世紀のアートとデザインはどこへ向かうのか?」2007年2月14日|酒井忠康×茂木健一郎×宮島達男
多彩なスピーカーが芸工大キャンパスに来学し、ホスト役を務める教員とともに客観的な視点で卒業/修了研究・制作について語る公開リレートーク「カフェ@ラボ」を今年も開催します。ギャラリスト、批評家、美術館学芸員、新聞記者、企業デザイナーなど、「教育畑」の外からやって来るゲストのコメントは時に厳しく、そして的確です。各展示会場で教員とゲストがくりひろげる熱いトークを、ホットドリンクを飲みながらゆっくりと聞くのが「カフェ@ラボ」スタイルです。(※開催日程はSCHEDULE参照)
左:卒展2006「カフェ@ラボ vlo.7-卒業設計を考える」2007年2月18日|竹内昌義×小野田泰明
右:卒展2006「カフェ@ラボ vlo.8-映像におけるアヴァンギャルドとドキュメンタリー」2007年2月18日|加藤到×村山匡一郎
東北芸術工科大学では、その年の優秀な卒業/修了制作を買い上げ学内に恒久的に保管・展示しています。2006年度からは、買い上げ作品をその選出プロセスも含めて「卒展プライズ」と改題し、特に芸工大の教育成果として相応しい作品5〜6点を、「大学の顔」として選出しています。審査は学長、副学長などの教員代表と、外部からお招きしたゲスト審査員があたり、その結果はパネルディスカッションの席上で発表されます。
左:卒展プライズ2006受賞作品『黒の2号(写真左上)』 遠藤勇太/工芸コース
中:卒展プライズ2006受賞作品『一列に並ぶ(左)』 『群生(右)』 南健吾/洋画コース
右:卒展プライズ2006受賞作品『女』 釜谷りえ/彫刻コース
400人を超える出品学生のひとりひとりが、日替わりで本館吹き抜けの大スクリーン(Information passage)に登場。キャンパス全域に散らばる展示会場からライブ中継で自作を解説します。揃いのユニフォームで出品者にインタビューをおこない、Webカメラを操作するのは卒展ディレクターズの学生たち。さまざまな学年、学科、アトリエが、中継システムを通じてひとつに繋がってダイナミックな臨場感を作り出す、卒展を盛り上げる名物企画です。
卒展2007ビジュアルイメージのひとつ「蜂の巣」の幾何学模様をまとった小屋が、キャンパス内を巡る鑑賞ルートの起点に設置されます。「HONEY・COME」と名付けられたこの「巣箱」には、学生スタッフが常駐し、鑑賞者への情報提供はもちろん、回収したアンケートによるグラフィティーアートや、スタンプラリーの実施を通して、各会場への移動をスムーズに循環させていきます。また、寒い中、各会場を徒歩で巡る鑑賞者のための暖かいカフェとしても機能し、学生と来場者のコミュニケーションの場所として活用されます。
「見たいものが決まっていない」、「詳しく作品の解説が聞きたい」という来場者のために、学生ガイドが会場をご案内し、キャンパスライフを身近に感じていただく「卒展2007鑑賞ツアー」を企画しました。「HOENY・COME」内のツアーカウンターから申し込む個別ガイドの他、入学希望者、高校生、企業関係者、こども芸術大学関係、保護者、マスコミなどのニーズにあわせた団体ツアーも承ります。団体対象のギャラリーガイドをご希望の場合は、来場2日前までにお申し込みください。(※スタッフの数に限りがございますのでご希望に添えない場合もございます。)
卒展運営をサポートする在学生スタッフ「卒展ディレクターズ」が、見どころを案内します。現役芸工大生のリアルな?学生生活の様子も聞けますよ。少人数でももちろんOK!当日、本館1階に「ツアーデスク」を設置しますので、お気軽にお申し出ください。
東北芸術工科大学への進学に関する相談はもちろん、「大学と専門学校はどう違うの?」「美大で勉強する意味ってなに?」などなど、みなさんの不安や疑問に本学進路アドバイザーがお答えします。
※当日は無料シャトルバスが運行します。詳しくは本学サイト「無料バスのご案内」をご確認ください。