建築・環境デザイン学科Department of Architecture and Environmental Design

八木山のまちづくり -坂道とウォーカブルシティ-
洞口はるな
宮城県出身
渡部桂ゼミ

 宮城県仙台市八木山地区を対象に、歩いて生活できる「ウォーカブルシティ」を取り入れた提案を行う。八木山は坂道が多く高齢者も多い地区であり、車移動が主な交通手段となっている。八木山の主要施設の色分けをした。(図1)現在八木山にはスーパーは2軒のみで、大通りを中心に北と南に位置する。しかしお店から徒歩10分以上離れた地区は坂道が急な場所になっており、買い物を行うには車移動になってしまう。また八木山地区の住民にアンケートで移動手段について調査した。八木山動物公園駅までは駅から遠い人もバスの乗り換えの不便さから徒歩移動をしている方がいたが、買い物になるとお店から近い方も車移動になってしまっている。そのため、買い物時の移動手段を「徒歩」に変えることが重要になる。
 本研究での提案内容として、①日用品購入場所の適地提案と移動販売所の設置 ②シェアサイクルの設置 ③自転車専用レーンの設置 ④健康増進に向けた散歩コースの提案 ⑤コミュニティスペースの設置の5点を提案する。日用品購入の場所については、坂道が急でお店が少ない地区を探し出し、その地区に移動販売車を置くことで買い物の機会を増やすことができる。シェアサイクルについては、交通の手段を増やし、既存の自家用車・タクシー・市営バスの他に誰でも利用できる新しい交通手段として取り入れをする。それにより、自転車利用が増えると考え、自転車道の整備をすることで歩行者・自転車・車のお互いの安全を守ることができる。散歩ルートやコミュニティスペースの提案については、地域住民の健康増進を目指すことや近隣住民の顔を見る機会が増えることで防犯にも繋がり、八木山全体で交流ができるようになる。
 八木山でウォーカブルなまちにするためには、日用品購入場所が徒歩10分以内にあるか、買い物に行きやすい移動手段があることが重要になってくる。現状では少しの時間も車移動をしているが、ウォーカブルなまちにするためには「今日は歩いて行動しようかな」という考えを持てるようなまちづくりになることが大切である。その考えの積み重ねを大事に、地域全体で取り込めるコミュニティをつくっていくことが八木山で最も必要なことだと考える。

図1 八木山の主要施設の分布