企画構想学科Department of Project Design

[優秀賞]
森紗和子|Case-Up
山形県出身
ボブ田中ゼミ

「Case-Up」はコンタクトレンズの空ケース素材を活かしたアクセサリーを制作・販売するアップサイクルプロジェクトです。プラスチック利用が増加している現代、中でも日常的に使用し気づかぬうちに大量のゴミとなっているコンタクトレンズの空ケースに着目し、企画を立案しました。空ケースをアクセサリーに変化させることで、空ケースの新たな魅力の発信とリサイクル活動の興味関心を引くことを目指して活動しています。


ボブ田中 教授 評
この企画のポイントは、ゴミに付加価値(アップ)を与えるということに付きます。そのアップの方向性がハンドメイドのアクセサリーというのも気が利いてますね。
企画の本質は、考えていて実行していて自分がワクワクできるかどうか。ゼミ内で、Case-Upというネーミングを発表した時、うまくできた試作品を見せてくれた時、森紗和子の目は輝いていました。自分にとって不要なものが、欲しいものに変わった瞬間だったのでしょう。そんなワクワク感は卒業制作展の展示にも自然と感じられ、並べられていたアクセサリーがキラキラと輝いて見えたのは、照明のせいだけではなかったように思います。
コンタクトレンズの空ケースのような小さなものでも、毎日廃棄されれば大量のゴミになる。言われてみればその通りですが、そんな問題は身の周りに沢山あるのかもしれません。この地球を守るために、一人ひとりがもう一歩踏み出すことがあるかもと気づかせてくれる良質な企画です。