建築・環境デザイン学科Department of Architecture and Environmental Design

山形県村山市楯岡商店街における利用者数増加の為の研究 ー買い物時の行動分析を基にした視覚的情報による意思決定ー
長南憲汰
山形県出身
渡部桂ゼミ

 2020年新型コロナウイルスが全世界で大流行し、人々がこれまで普通だと思っていた生活を送れない日々が続いている。筆者は2019年の時点で商業施設において店舗内動線と商品陳列が売り上げに大きく関わっているということに興味を持ち調べていた。しかし、新型コロナウイルスが流行し既存のビジネスモデルが崩れ、苦労している店が多く存在していることを知りこれを手助けできることをしたいと考えた。今回の新型コロナウイルスの影響で飲食店では多くの店舗がテイクアウトという新たな試みをしているが、今回の騒動が落ち着いても今まで通りの商店街の在り方では客足が遠のく一方だと考えた。一つの店舗でいくら客を増やそうとしてもそもそも利用者の少ない商店街では限界がある。
 本研究では人の動きが遠のきつつある商店街の商店や飲食店の入客を増やす為に、買い物時の行動分析を基にした店舗の内と外の動線と商品陳列の工夫により街にある店舗の繋がり方を見直し、一店舗毎の利用者を増やすことで商店街全体の利用者を増やすことを目的とする。
 展示するポスターやポップを数点他の商店街内の店舗のポスターやポップに差替えることで、商店街内の他の店舗にも客の行く要因を作ることが出来ると考えた。実験の結果ポスターの効果で利用者数の増加につなげることが出来た。
 今後参加店舗を増やすことでさらなる商店街全体としての利用者数の増加が期待できる。
 また、商店街に多くある空き店舗や空き地なども情報発信の場として有効的に活用することで利用者数の増加と共に見た目としても活性化した商店街にすることが出来る。
 特別なイベント等を行うわけではないため、継続的な運営もしやすく単発的な活性化ではなく長期的な活性化へと繋がる。