プロダクトデザイン学科Department of Product Design

[優秀賞]
田川大樹|More Furniture Series、「3Dプリンタを用いたDIY家具の構造研究」
北海道出身
藤田寿人ゼミ
ヒバ・合板・ABS樹脂・PLA樹脂

これまでDIYは様々な道具や家具の知識、DIYをするための環境などが必要で気軽にできるようなものではなかった。本提案はそのような問題を3Dプリンタが一家に一台ある未来を想定し、3Dプリンタで家具の接合部を出力してホームセンター等で購入した材料と組み合わせることで簡単に家具を作ることができるというものである。


藤田 寿人 教授 評
この作品は家具そのもののデザインの提案ではなく、家具を取り巻く環境や行為をデザインしているところがポイントである。昨今「モノからコトへ」と言われるが、単純に物の価値が薄れて事の価値が高まっているのではなく、モノとコトが溶け合うことでデザインの広がりが生まれているということがこの作品から見て取れる。家具デザインは「ヒトと家具」「モノと家具」の関係で完結できてしまう傾向がありますが、生活を作るものだからこそ、人の体験から発想することがこれから新しい家具をデザインする上でとても重要になってくるでしょう。高校時代から木に親しみ、家具を制作してきた田川くんが、大学で新たに学んだ3DモデリングやUI・UXデザインなどのスキルを駆使して、新しい家具の楽しみ方を提案してくれたことにとても成長を感じます。社会に出てからも生活を豊かにする素敵なデザインをしてくれることを期待しています。おめでとう!