コミュニティデザイン学科Department of Community Design

[優秀賞]
照井麻美|家族で楽しみながら学べる防災コンテンツの研究
宮城県出身
西直人ゼミ  


西 直人 准教授 評
2019年10月、台風19号は彼女の生まれ故郷・宮城県丸森町に死者10名という甚大な被害をもたらしました。「災害で大切な人を失いたくない」被災したふるさとの光景を目の当たりにして彼女は強く願います。そのためには、訓練を始めとする「防災コンテンツのアップデートが必要だ!」と考え、自らの卒業研究テーマに据えました。ヒアリングやフィールドワークを通して捉えた課題は大きく2点。一つは防災に関する訓練や学びの場に対する参加のハードルの高いことと、家族や親子で学べるコンテンツが少ないこと。二つ目は、避難所にたどり着けなかったり、たどり着いた避難所が孤立するような未曾有の災害が増加している昨今、未だ「避難すること」を目的としている訓練が多いということ。そこで本研究では、自力で数日間生き延びられる「生きる力」を磨くべく、親子で楽しく参加でき、災害時に身を助けてくれる暮らし術が学べる防災コンテンツの開発に挑みました。