フランス料理の調理師をするかたわら、生のフランス文化・美術に触れ、その魅力にはまっていく。美術の世界に進むことを決心し、芸工大に入学。当初は彫刻修復の勉強がしたいと考えていたが、美術史の楽しみを知り、西洋美術史ゼミを選択。2005年、イタリア旅行中に立ち寄ったプラートという街で、一人の学芸員と出会う。その出会いをきっかけに、その街への興味を深めていく。翌年、再びプラートを訪れた際には、プラート美術研究者である金原由紀子先生と偶然出会い、先生に街を案内してもらう機会に恵まれた。不思議な縁を感じつつ、プラートにあるアニョロ・ガッディ「聖母の聖トマスへの聖帯授与」を卒論のテーマに決める。