人口減少が引き起こす地域課題は様々ありますが、住民自身が課題に向き合わなければ、本当の意味での解決はないともいえます。
コミュニティデザイン学科(※)では、地域課題を「地域住民の方々と楽しく美しく解決する手法」を学ぶため、学生たちが実際に地域に関わらせていただきながら実践経験を積んでいます。
現在、このコロナ禍で前期の授業は全てリモートとなり、いつものように地域に関わることができなくなっていますが、そんな状況下でも、「自らが積極的に動くこと」をモットーに、未曾有の課題に対してアクションを起こそうとしている同学科3年生の高橋知輝(たかはし・ともき)さんをインタビューしました。彼は同学科内で“たかともさん”と呼ばれています。
(※)2014年に、日本初のコミュニティデザイン学科として設置。複合的な手法で地域の課題解決に貢献する人材を育成。「コミュニティデザイン」はコミュニティデザイナーの山崎亮 氏(本学客員教授)が浸透させた言葉で、初代学科長に就任した。
――たかともさんは、ブログやYouTubeなどのSNSで情報発信を多数されていますね。先日も気仙沼のケーブルテレビの、ある番組を担当することになったとか
僕たちの学科には、コミュニティデザインの手法を用いて実際に地域に入り、地域課題の発見から解決までの仮説・実施・検証を通して学びを深める「スタジオ活動」があるのですが、このコロナ禍で活動が制限されて苦しんでいたんです。
僕自身は宮城県気仙沼市をフィールドとして学ばせてもらっているのですが、数ある地域課題の中で、この地域の方たちの「健康課題の解決」に焦点を当て、地域の方々と協働企画したフィットネス動画を、地元のケーブルテレビで放送してもらえることになりました。