第47回 踊りの季節~アバの巻|かんがえるジュークボックス/亀山博之

コラム

まもなく花笠まつり

 夏だ、祭りだ、花笠だ。もうそんな季節だ。
 本学の体育館では、息の合った花笠踊りを踊るために学生たちが毎日一生懸命練習をしている。必死に練習した者しかたどり着けない境地というものがある。その努力の賜物たる一糸乱れぬ踊りを披露するのが「祭」という晴れの舞台。素晴らしいことだ。

花笠チュートリアルの朝練風景
花笠チュートリアルの朝練風景

 そんな一生懸命な学生に混じって、わたしも踊る予定。

輝くクイーン

 いきいきと踊る姿とは、眩しく輝かしいものである。そう、その瞬間、誰もがダンシング・クイーン。女性でも男性でもそれ以外であろうとも、踊って輝いていればダンシング・クイーンなのだ。そんな花笠ダンシング・クイーンズに捧ぐ1曲はもちろん、スウェーデンのアバ(ABBA)による1976年の大ヒットナンバー「ダンシング・クイーン(Dancing Queen)」だ。

アバ「ダンシング・クイーン」日本盤
アバ「ダンシング・クイーン」日本盤

You can dance, you can jive
踊って、楽しく過ごして

Having the time of your life
人生最高のひとときを

Ooh, see that girl, watch that scene
あの娘をみてみて、あの光景を

Digging the dancing queen
みんなあの娘に夢中

Friday night and the lights are low
金曜の夜、灯りは暗い

Looking out for a place to go
どこに出掛けようか

Mm, where they play the right music
イケてる音楽がかかってるところ

Getting in the swing
リズムに乗って

You come to look for a king
王様を探しに来たんだね


Anybody could be that guy
誰だっていいんだ

Night is young and the music’s high
夜はまだ早いし、音楽は爆音

With a bit of rock music, everything is fine
ロックが流れていれば問題なし

You’re in the mood for a dance
ダンスしたい気分

And when you get the chance
そして、チャンスをつかんだら


You are the dancing queen
きみはダンシング・クイーン

Young and sweet, only seventeen
若くてかわいくて、ほんの17才

Dancing queen
ダンシング・クイーン

Feel the beat from the tambourine, oh yeah
タンバリンのビートを浴びて


You can dance, you can jive
踊って、楽しく過ごして

Having the time of your life
人生最高のひとときを

Ooh, see that girl, watch that scene
あの娘をみてみて、あの光景を

Digging the dancing queen
みんなあの娘に夢中


You’re a teaser, you turn ‘em on
きみは思わせぶり、みんなイチコロ

Leave ‘em burning and then you’re gone
盛り上がった頃には、きみは消えちゃう

Looking out for another, anyone will do
他のだれかを探しに、誰でもいいんだけどね

You’re in the mood for a dance
ダンスしたい気分

And when you get the chance
そして、チャンスをつかんだら


You are the dancing queen
きみはダンシング・クイーン

Young and sweet, only seventeen
若くてかわいくて、ほんの17才

Dancing queen
ダンシング・クイーン

Feel the beat from the tambourine, oh yeah
タンバリンのビートを浴びて


You can dance, you can jive
踊って、楽しく過ごして

Having the time of your life
人生最高のひとときを

Ooh, see that girl, watch that scene
あの娘をみてみて、あの光景を

Digging the dancing queen
みんなあの娘に夢中

 90年代半ば、わたしが高校生だった頃、ニューヨーク在住のとあるアーティストが「あんなに聴くのが恥ずかしかったアバが、1周回って今イケてると感じる」と言っていたことがとても印象的でよく覚えているのだが、10年ひと昔でダサくなり、20年だと再評価されるというサイクルがあるのかもしれない、とかかんがえる。とすると・・・2026年の現在、アバは微妙なところにいるかもしれない。
 使われている言葉もたしかに微妙だ。”dig”といったら、「~に夢中になる・好きだ」という意味のスラングで、絶妙に古ぼったい響きが今ある。今、「その服、なかなかナウいね」と本気で使っている感覚を想像してみると、この言葉の持つ雰囲気がわかるだろうか。一周回ってかっこ良くなるまで、あとちょっとでしょうか。

昨年の本学花笠チームの祭り当日の様子
昨年の本学花笠チームの祭り当日の様子

 さて、ダンスだ、踊りだ、花笠だ。今年、本学の花笠チームが踊るのは8月7日の最終日。沿道からダンシング・クイーンズを応援どうぞよろしく。

【追記】次号では、9月の芸工祭、10月に開催予定のイベントなどなどの告知がございます。気にかけてくだされば幸いであります。

 それでは、次の1曲までごきげんよう。
 Love and Mercy

(文・写真:亀山博之)

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亀山博之(かめやま・ひろゆき)
亀山博之(かめやま・ひろゆき)

1979年山形県生まれ。東北大学国際文化研究科博士課程後期単位取得満期退学。修士(国際文化)。専門は英語教育、19世紀アメリカ文学およびアメリカ文学思想史。

著書に『Companion to English Communication』(2021年)ほか、論文に「エマソンとヒッピーとの共振点―反権威主義と信仰」『ヒッピー世代の先覚者たち』(中山悟視編、2019年)、「『自然』と『人間』へのエマソンの対位法的視点についての考察」(2023年)など。日本ソロー学会第1回新人賞受賞(2021年)。

趣味はピアノ、ジョギング、レコード収集。尊敬する人はJ.S.バッハ。