第45回 ジャンバラヤを学食で~カーペンターズの巻|かんがえるジュークボックス/亀山博之

コラム

気候変動への対策

 春だなあと思っていたら、突然に夏になってしまったような暑さだ。汗が止まらない。どうなっているんだ。最近の日本の気候は変わってしまったようだ。近年こんなことを季節の変わり目ごとに言っているかもしれない。とにかくもう暑いのだ。

ジャンバラヤと亀山教授
ジャンバラヤをいただくわたし

 暑いときにはスパイスの効いた食べ物が良い。というわけで、突然ですが「かんがえるジュークボックス」と学食コラボ企画第6弾の宣伝でございます!スパイスをふんだんに使ったアメリカ南部の料理「ジャンバラヤ」を期間限定で提供です。

 ジャンバラヤとは、アメリカはルイジアナで食べられてきた一皿料理。フランス、スペインそれぞれの文化の影響があり、さらにアフリカにカリブの食文化も混ざってできあがった、この土地オリジナルのスパイシーなフライドライス。今回は、それにカリッと焼いたチキンが乗ってのご提供。わたしは一足先にいただきましたが、とっても美味しいです。学食でこんな美味しいものを出す大学なんて、日本ではここ芸工大だけ!そう断言できます。どうぞお楽しみに。

カーペンターといえば

 で、ずばり「ジャンバラヤ “Jambalaya (on the Bayou)”」というタイトルの曲があり、さまざまなミュージシャンが歌っているのだが、今回はみんな大好きカーペンターズ(Carpenters)が1973年に発表したバージョンを聴きましょう。最近は、カーペンターといえばサブリナ・カーペンターだよな、という若者が多いこともわたしは知っているが、温故知新で古典主義を掲げる「かんがえるジュークボックス」は、兄リチャードと妹カレンのデュオのほうのカーペンターを扱う。ちなみに、兄リチャードとわたしは誕生日が一緒。

カーペンターズ「ジャンバラヤ」日本盤
カーペンターズ「ジャンバラヤ」日本盤

Good-bye Joe, he gotta go, me oh my oh
さよならジョー、彼は行かなきゃならない

He gotta go, pole the pirogue down the bayou
竿と丸木でできた船で入り江を下るんだ

His Yvonne the sweetest one, me oh my oh
彼のイヴォンヌはとびきりかわいい娘

Son of a gun, we’ll have big fun on the bayou
さあさあ!入り江でいっぱい楽しもう

Thibodaux, Fontaineaux, the place is buzzin’
ティボドーにフォンテノー、大騒ぎの真っ最中

A kinfolk come to see Yvonne by the dozen
親戚もこぞってイヴォンヌを見に来てる

Dressed in style they go hog wild, me oh my oh
オシャレして、みんな最高潮

Son of a gun, we’ll have big fun on the bayou
さあさあ!入り江でいっぱい楽しもう


*(Chorus)

Jambalaya, crawfish pie and fillet gumbo
ジャンバラヤにザリガニのパイにヒレ肉のガンボ

For tonight, I’m-a gonna see my ma cher a mi-o
今夜はあの娘に会えるんだ

Pick guitar, fill fruit jar and be gay-o
ギターを取って、フルーツを瓶に詰めて、陽気になろう

Son of a gun, we’ll have big fun on the bayou
さあさあ!入り江でいっぱい楽しもう


Settle down far from town, get him a pirogue
街から離れたところに腰を据え、丸木の船を手に入れて

And he’ll catch all the fish in the bayou
入り江じゃ きっと大漁になるさ

Swap his mon to buy Yvonne what she need-o
金を出してイヴォンヌに欲しいものを買ってやるんだ

Son of a gun, we’ll have big fun on the bayou
さあさあ!入り江でいっぱい楽しもう


*(Chorus)

 調子の良い曲なので、歌詞も調子が良い。合いの手のように“son of a gun”とか“me oh my oh”とかのフレーズが入るのが賑やかである。それと、“I’m -a gonna…”のなかの “a”とは、日本の歌謡曲なんかでもたまにある、「ぁトンネル抜ければぁ」の「ぁ」と同じく、調子がいいから入れる“a”なのだそうだ。たとえば “Whisky a go go”の “a”も特に意味があるわけでもなく、おさまりがいいから入れる音だという。
 とにかく、入り江を舞台に男は漁師となり、かわいいイヴォンヌを養うぜ!というのがこの「ジャンバラヤ」の大筋のお話。南部のノリである。

暑さ対策にジャンバラヤをどうぞ

 “Thibodaux”や“Fontaineaux”というのが地名なのか人名なのか、ネイティヴもいまいちわからない人が多いそうだ。南部の独特な雰囲気そのものを感じて楽しんでおくれ、という感じでしょうか。こんな細かいこと「かんがえるな、感じろ!」と言いたいところだが、「かんがえるジュークボックス」なので、かんがえないわけにいかないのだが、今回はこの曲の楽しい雰囲気を感じとって、かつ、美味しいジャンバラヤを学食で味わっていただければ幸いである。

ジャンバラヤ
6月15日から学食で期間限定ジャンバラヤ
420円

 というわけで、本学の学食でこのジャンバラヤを楽しめるのは、6月15日(月)から19日(金)の1週間。毎日12時30分から提供開始の予定。これにスープとデザートがついて、お値段なんと420円!見逃すわけにはいきません。どうぞお楽しみに!

 それでは、次の1曲までごきげんよう。
 Love and Mercy

(文・写真:亀山博之)

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亀山博之(かめやま・ひろゆき)
亀山博之(かめやま・ひろゆき)

1979年山形県生まれ。東北大学国際文化研究科博士課程後期単位取得満期退学。修士(国際文化)。専門は英語教育、19世紀アメリカ文学およびアメリカ文学思想史。

著書に『Companion to English Communication』(2021年)ほか、論文に「エマソンとヒッピーとの共振点―反権威主義と信仰」『ヒッピー世代の先覚者たち』(中山悟視編、2019年)、「『自然』と『人間』へのエマソンの対位法的視点についての考察」(2023年)など。日本ソロー学会第1回新人賞受賞(2021年)。

趣味はピアノ、ジョギング、レコード収集。尊敬する人はJ.S.バッハ。