楽しいことはどこにある?
山形は、秋を飛び越して冬が突然やって来たような寒さ。気温は低くとも、気持ちはいつも熱く保って生きていきたい。How then?(では、どうやって?) 楽しいことは向こうから勝手にやってくるわけではないので、自分で楽しいことを見つける、あるいは、やる。そんなことを最近かんがえているのであります。
身近な楽しいことを探すべく、先日、大学本館の前の池に住むロブスターの捕獲を試みたのでありました。というわけで、今回のトップ画像はそのロブスター漁の様子です。
エビ・パーティー
年中どこにいても楽しそうな、歩くパーティー集団みたいな人たちがいるよなあ、と真っ先に思い浮かんだのがアメリカのThe B-52’s。こう表記して「ザ・ビー・フィフティートゥーズ」と読む。ニュー・ウェーブとか呼ばれるジャンルに分類されるようだが、“New”とはいえ、もうすっかり安定感のあるお馴染みの大御所。今も現役でパワフルなライブをやっているのがすごい。カウベルを片手に飄々と歌うフレッド・シュナイダー(Fred Schneider)、オノ・ヨーコを思わせる奇声系歌唱が素晴らしいケイト・ピアソン(Kate Piarson)とシンディ・ウィルソン(Cindy Wilson)を中心としたバンド。じじつ、ジョン・レノンは、ディスコのジュークボックスから流れてきた彼らの曲を聴いて、これはヨーコか?!と思ったという。
そんなThe B-52’sの代表曲といえば、1979年発表の「ロック・ロブスター(Rock Lobster)」。ロック・ロブスター、それはつまり伊勢エビのことである。伊勢エビについて歌うというだけでぶっ飛んでいて素敵だ。小さくまとまってはいけない。自分の心ひとつで毎日がパーティーなのだ。もうおわかりでしょう、このコラムと学食のコラボ企画第5弾、それはロブスター定食!
と思いましたが、さすがにロブスターを学食で提供するのは高難度でして、エビに変更します・・・。とはいえ、エビフライとエビチャーハン、さらに皆さん待ち焦がれていたナポリタン、それにスープとサラダがついての豪華な(ロック・ロブスター)エビランチセットです!
提供期間は11月10日(月)~14日(金)の5日間。毎日12時30分から販売開始。お値段は380円。どうぞお楽しみに!
海辺のパーティー
それでは、海に日焼けにロブスター!The B-52’sの永遠のパーティー・アンセム「ロック・ロブスター」をさっそく聴きましょう。海にまつわる英単語のお勉強にもなるかもしれない。
We were at the party
ウチらはパーティーをしてたHis earlobe fell in the deep
あいつの耳たぶが海に落っこちたSomeone reached in and grabbed it
誰かが手を伸ばしてつかんだらWas a rock lobster
それはロックロブスター(伊勢エビ)だった
Rock lobster Rock lobster
ロックロブスター ロックロブスター
We were at the beach
ウチらはビーチにいたEverybody had matching towels
みんなお揃いのタオルを持ってSomebody went under a dock
誰かがドックの下に入り込んだAnd there they saw a rock
そこで岩を見つけたIt wasn’t a rock
岩じゃなかったWas a rock lobster
それはロックロブスター(伊勢エビ)だった!
Rock lobster Rock lobster
ロックロブスター ロックロブスター
Motion in the ocean
海の中の動作His air hose broke
あいつの空気ホースが壊れたLots of trouble
トラブルだらけLots of bubble
泡だらけHe was in a jam
あいつはすき間に入り込んだHe’s in a giant clam
あいつは巨大な貝に飲み込まれてる
Rock, rock, rock lobster
ロック、ロック、ロック・ロブスターDown, down
海の底へ!海の底へ!
Underneath the waves
波の下ではMermaids waving
女の人魚が手を振ってるWaving to mermen
男の人魚に手を振ってるWaving sea fans
珊瑚も手を振ってるSeahorses sailing
タツノオトシゴが泳いでるDolphins wailing
イルカが泣いてる
Rock lobster Rock lobster
ロック・ロブスター ロック・ロブスター
Red snappers snapping
赤魚が指を鳴らしてるClamshells clapping
貝が手を叩いてるMussels flexing
ムラサキガイは屈伸運動Flippers flipping
イルカたちはジャンプ
Rock, rock, rock lobster
ロック、ロック、ロック・ロブスターDown, down
海の底へ!海の底へ!Lobster, rock Lobster, rock
ロブスター、ロック、ロブスター、ロックLet’s rock
レッツ・ロック!
Boys in bikinis
ビキニの男の子たちGirls in surfboards
サーフボードの女の子たちEverybody’s rocking
みんなロックしてるEverybody’s fruging
みんなダンスしてるTwisting around the fire, having fun
たき火のまわりでツイスト、楽しんでるBaking potatoes, baking in the sun
芋を焼いてる、太陽の下で芋を焼くPut on your nose guard
鼻当てをつけPut on the lifeguard
救命胴衣をつけろPass the tanning butter
日焼けオイル貸して
Here comes a stingray
エイがやってきたThere goes a manta ray
マンタレイが行くIn walked a jellyfish
クラゲが歩いてきたThere goes a dogfish
向こうにはツノザメがChased by a catfish
ナマズに追いかけられてるIn flew a sea robin
ホウボウが泳いできたWatch out for that piranha
あそこのピラニアに気をつけろThere goes a narwhal
イッカクが行くHere comes a bikini whale
ビキニを着たクジラがやって来た
Rock lobster Rock lobster
ロック・ロブスター ロック・ロブスター
ロブスター、ロブスターと連呼している曲を聴いてもらいながら、学食ではエビランチを味わっていただくことになりますが、どうぞご理解を。毎日がパーティーな気分で過ごそうではありませんか。
どうぞお楽しみください。
それでは、次の1曲までごきげんよう。
Love and Mercy
(文・写真:亀山博之)
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#かんがえるジュークボックス(第1回~第37回)
亀山博之(かめやま・ひろゆき)
1979年山形県生まれ。東北大学国際文化研究科博士課程後期単位取得満期退学。修士(国際文化)。専門は英語教育、19世紀アメリカ文学およびアメリカ文学思想史。
著書に『Companion to English Communication』(2021年)ほか、論文に「エマソンとヒッピーとの共振点―反権威主義と信仰」『ヒッピー世代の先覚者たち』(中山悟視編、2019年)、「『自然』と『人間』へのエマソンの対位法的視点についての考察」(2023年)など。日本ソロー学会第1回新人賞受賞(2021年)。
趣味はピアノ、ジョギング、レコード収集。尊敬する人はJ.S.バッハ。
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