入賞提案

入賞
『あ・る・く』東根工業高等学校(山形県)

コンセプト

歩く動作に、楽しみ方のエッセンスをプラス。

子供の頃は歩くことが楽しかったのに、今では楽に移動できる手段を迷わず選択してしまいます。ガソリン価格の高騰や、エコへの関心の高まりを受け、世界中で様々な知恵が絞られていますが、人間が楽をし続けられるようでは、本当のエコとは言えません。歩くことに対する「疲れる、苦しい」などのイメージを変えたいと思い、五感を使って、歩くことを楽しむための方法を提案します。例えば「触覚、味覚」で歩くために、中に食材を入れておくことのできる靴を提案します。うどん粉と水を入れて一日中歩き回れば、素晴らしいコシの「足ふみうどん」ができあがります。他にお餅やジャムを作ることもできます。苦痛でしかなかった歩く行為を、五感で感じることによって、楽しく前向きなものに変えられると思います。

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受賞者の声

高島絵理(3年)

高島絵理(3年)

私たちの提案が選ばれたと聞いた時は、嬉しさよりも不安のほうが大きかったことを今でも覚えています。決勝大会当日を迎えるまでの一日一日は頭を悩ませることばかりで投げ出したくなる時も多々ありました。そんな時、先生や応援してくれる友達が支えてくれ、頑張ることができました。本番では会場からたくさんの笑顔をもらい、自分たちも楽しくプレゼンすることができたのが一番良かったです。最高の思い出になりました!

木村栞(3年)

木村栞(3年)

準備期間は学校行事と重なってしまうこともありましたが、放課後、夜遅くまで製作・練習し、限られた時間の中で、仲間と協力しながら全力で本番まで取り組みました。発表では緊張しましたが、観客の皆さんと審査員の方々に、今までの自分たちの頑張りを伝えたいという気持ちで挑み、十分に力を出し切ることができたと思います。こんな貴重な体験ができたのも、私たちを支え、協力してくださった周りの方々のおかげです。

井上唯(3年)

井上唯(3年)

シナリオの作成や大道具の制作などで夜遅くまで学校に残ったり、セリフ合わせが上手く進まなかったりといろいろあったけど、良い思い出、良い経験になりました。「優勝目指して頑張ろう!」という3人の願いは叶いませんでしたが、12チームの中に入ることができて良かったです。指導してくださった長澤先生、笹原先生、伊藤先生、チームサポーターの矢口さん、本当にいろいろとありがとうございました。

指導教員:長澤英一郎 教諭

指導教員:長澤英一郎 教諭

本校は今回2年ぶりの決勝大会となりました。毎回、テーマを決める際に壁にぶつかるのですが、今回は「難しいことは考えないで、そこらへんに落っこちてそうなコト」をみつけてみようと生徒達と共にスタートを切った覚えがあります。決勝大会に残ったチームはボード製作の段階で1番時間がかかったチームでした。締め切りの最後の最後まで「自分達の納得いくものができなかった…」と哀しい顔を浮かべながら提出し、あきらめモードでの一次審査への出品。そんな状況でしたので、入賞の知らせを受けた時は、嬉しさよりも不安な気持ちが大きかったに違いありません。しかし、徐々に「納得のいくものができていなかったのだからこれはチャンスだ、この1ヶ月で完成させてみせる!」という決意に変わっていったようです。会場に行くまでは、全国大会という大舞台で不安と緊張でいっぱいだった3人でしたが、本番では自分達の提案をあれだけ楽しく人に伝え、何より自分達自身が最高に楽しんでいるように見えました。彼女達は「あ・る・く」ことによって様々なことをデザインしてくれました。歩くという行為や意識はもとより、デザ選のイメージ、会場の雰囲気、聞いてくれている人達の笑顔など、確実に皆さんにトキメキを与えることができたのではないかと感じます。この大会と生徒達を通して「やっぱりデザインって楽しい」ということを再確認させていただきました。大会事務局はじめ、学生スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。来年も逢いましょう!