デザセンとは

全国高等学校デザイン選手権大会(通称:デザセン)は、1990年代にバブル経済が破綻し、様々な分野で根幹的な見直しが始まった時期に、知識集積型の勉強だけではなく、ことの本質に目をむけて自らが解決方法を提案できる教育的実験の場として、1994年に東北芸術工科大学の教員たちがグランドデザインしました。

デザセン指導教員のみなさんへ

平成28年3月、文部科学省の高大接続システム改革会議が公表した「最終報告」では、「学力の3要素」を、子どもたちが身に付けるべき力として強調しています。その3つの要素とは、(1)十分な知識・技能、(2)それらを基盤にして答えが一つに定まらない問題に自ら解を見いだしていく思考力・判断力・表現力等の能力、(3)これらの基になる主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度です。高校においては、アクティブラーニングを用いて、受け身ではなく課題の発見と解決に向けて、主体的・協働的に学ぶ学習が求められます。
そして、これらはほぼ「デザセン」の学習プロセスに組み込まれています。
社会や暮らしのなかから問題・課題を見つけ、解決策を分かりやすくまとめ表現する「デザセン」を指導されている高校の先生方は、ある意味、すでに新しい高校の教育指導法の実践者と言えます。こうした時代の変化に併せて、デザセンは、高校のアクティブラーニングの成果を発表する場、決勝大会は、先生方の触発の場になっていくのでしょう。
この度の教育改革で、高校の教育現場は大きく変わるでしょう。ゼロから新しい指導法を模索する必要がなく、様々な教科のアクティブラーニングで使用できるデザセンの問題発見・解決のプロセス、フォーマットをぜひご活用ください。

これからデザセンに取り組む高校生のみなさんへ(PDF)

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24回大会
募集要項

テーマ

テーマ『明日の社会を見つめ、明日の世界を創造する』
高校生の視点で、社会や暮らしのなかから問題・課題を見つけ、解決策を分かりやすくまとめて提案してください。

応募資格

同じ高等学校に通う生徒2名もしくは3名で1チームとし、1チーム・1提案で応募してください。

(その他の条件)
○1高校から何チームでも応募可。同じ高校であれば、学年や男女の構成などは自由。
○チームの構成メンバーが1名でも異なれば、別チームとみなします。これにより、1人が複数のチームで応募可。
○高等専門学校の場合は3年生まで参加可。
○2名のチームが決勝大会(最終審査)に出場となった場合は、同じ高校に通う1名を、プレゼンテーションのサポート役として出場可。

審査基準

以下の「デザイン力」を審査し、総合的に優れた提案を評価します。
○問題発見力、分析力
○発想力、企画構想力、独創性
○表現力、説得力
○実現可能性

審査員

決勝大会審査員は、6月上旬にホームページで発表します。

表彰

優勝[文部科学大臣賞]……1チーム/優勝旗、トロフィー、賞状、副賞(24万円相当)
準優勝……1チーム/トロフィー、賞状、副賞(12万円相当)
第三位……1チーム/トロフィー、賞状、副賞(6万円相当)
市民賞……1チーム/賞状、副賞(3万円相当)
大学生賞……1チーム/賞状、副賞(3万円相当)
高校生賞……1チーム/賞状、副賞(3万円相当)
入賞……4~7チーム/賞状、副賞(1万5千円相当)
入選……30チーム/賞状
学校賞……入賞・入選を果たした高校を表彰/賞状、副賞(教育費として1万円相当)
※上記の表彰とは別に、賞品化、サービス化の実現可能性を検討します。

審査

1.一次審査 企画書で応募
デザセン2017「応募用紙」「企画書」を順番に重ねて左上をホチキス留めし、2017年6月28日(水)までデザセン事務局まで郵便等でお送りください。審査結果は、応募校すべての指導教員宛に7月11日(火)頃に発送します(二次審査へ進むチームの指導教員宛には、別途詳細資料を同封します)。

[応募用紙]
デザセン2017「応募用紙」のすべての欄に記入してください。

[企画書]
デザセン2017「企画書」の項目に沿ってすべて記入してください。

○応募用紙、企画書
応募用紙、企画書はこちらからダウンロードしてください

◎応募用紙・企画書の受付期間
2017年5月1日(月)~6月28日(水)※当日消印有効

2. 二次審査 提案パネルで応募
一次審査を通過したチームは「提案パネル」を2017年8月30日(水)まで、デザセン事務局へゆうパック、宅配便等でお送りください。提出された「提案パネル」の中から、入賞10チーム、入選30チームを決定します。審査結果は2017年9月12日(火)頃に大会ホームページ上にて発表します。また入賞10チームには決勝大会(最終審査)の詳しい要項をお送りします。

[提案パネル]
サイズ:A2サイズ(縦420mm×横594mm)
使用枚数:2枚(提案パネルは片面ずつ使用し、横位置で制作してください)
パネルの厚み:折れ曲がらない程度に厚みのあるもの(イラストボードやスチレンボードなど)
立体物の貼付、出力したままのロール紙、水張り木製パネルなどは不可。

提案パネル記載内容
文章・イラスト・図表・写真などを自由に使い、以下の内容を必ず含め、分かりやすく表現してください。
・提案タイトル
・見つけた課題・問題(なぜ問題となっているのか)
・具体的な解決方法
・解決方法を実施すると社会はどう変わるか

◎提案パネルの受付期間
一次審査結果通知日~2017年8月30日(水)※当日消印有効
※昨年度の入賞・入選チームの提案パネルは大会ホームページでご覧いただけます。

3. 決勝大会 プレゼンで発表(最終審査)
入賞10 チームは、東北芸術工科大学を会場として行う決勝大会(最終審査)で提案内容をプレゼンテーションします。

[発表内容]
プレゼンテーションの制限時間は7分間。発表後には審査員との質疑応答があります。パワーポイントや動画再生などによるパソコンでの操作、パネルや模型、実物などの資料を駆使して、審査員や会場の来場者に対して提案の説明を行います。
また決勝大会までは各出場チームにサポートの学生スタッフが付き、プレゼンテーションまでのサポートを行います。またプレゼンテーション準備費用として、1チームにつき1万円を助成します。チーム3名と引率教員1名の交通費・宿泊費は、大会事務局が負担します。

開催日:2017年10月22日(日) ※10月20日(金)はガイダンス。21日(土)はリハーサル。
会場:東北芸術工科大学(山形県山形市上桜田3-4-5)
表彰式:大会当日の公開プレゼンテーション終了後に、同会場で行います。

留意事項

◯提案内容は、応募者自身のオリジナルに限ります。
◯提出物の送付にかかる費用はすべて応募者でご負担ください。また送付時に破損などが発生しても主催者は一切の責任を負いません。厳重に梱包してお送りください。
◯提案内容に関する全ての知的財産権は応募者にあります。ただし、入賞・入選提案を本大会公式ホームページ、または主催者が発行する各種媒体で発表するほか、報道機関に対しプレスリリースなどで受賞情報を提供します。なお、商品化などに発展した際の権利関係は、実態に合わせて関係者間で協議する場合があります。
◯募集要項の掲載事項を諸事情により変更する場合がありますので、予めご了承ください。

後援

文部科学省、経済産業省、山形県、山形市、全国都道府県教育長協議会、全国高等学校長協会、公益社団法人全国高等学校文化連盟、公益社団法人全国工業高等学校長協会、全国商業高等学校長協会、公益財団法人全国商業高等学校協会、全国高校デザイン教育研究会、日本私立中学高等学校連合会、日本デザイン学会、芸術工学会、基礎デザイン学会、社団法日本インダストリアルデザイナー協会、公益財団法人日本デザイン振興会、一般社団法人日本デザインコンサルタント協会

協力

株式会社ドワンゴ

株式会社ドワンゴ

提出物の送付先

〒990-9530 山形県山形市上桜田3-4-5 東北芸術工科大学
全国高等学校デザイン選手権大会事務局
TEL:023-627-2139 FAX:023-627-2308

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デザインの
プロセス

デザインのプロセス、それは考えるプロセスです。
見つけた問題を、みんなで一つひとつ丁寧に考えていけば、解決方法は必ず見つかります。

1.問題を見つける

日常のなかの不便や、周りの人が抱えている問題など、人や社会が幸せになるために、解決すべき問題を見つけます。

1.問題を見つける

2.実態を調査する

問題が生じている背景や、問題を抱えている人を調査して、問題の本質を探ります。調査を進めていくと、問題として感じられていた部分は表面的なことで、実は別のところに問題の原因が隠れていることもあります。

2.実態を調査する

3.解決方法を考える

問題の本質を見つけたら、どのような方法でその問題を解決したら良いのか、アイデアを考えます。できるだけたくさんのアイデアを考えて、問題の解決に結び付く可能性のある、あらゆる方法を検討します。

3.解決方法を考える

4.人と話し合う

問題を解決するために、同じチームのメンバー以外にも、関わりのありそうな人と実施案について話し合います。実際に解決案を進めていく上での障害や、問題を感じている人にとって、どの解決策が最善なのか、なども見極めていきます。

4.人と話し合う

5.考えをまとめる

実際に進める解決案を、整理してまとめていきます。難しい問題の場合は、2.調査 → 3.考察 → 4.相談 を何度も繰り返して、具体的な実施案を可能な限り確かなものにしていきます。

5.考えをまとめる

6.考えを表現する

まとまった解決案を、人に伝わる形として表現します。一般的には、この部分だけが「デザインすること」のように考えられがちですが、全体のプロセスのほんの一部分でしかないのです。

6.考えを表現する

7.人に提案する

解決案を実施するために許可を得なければならない人や関係者、あるいは実際に問題だと感じている人などに解決案を提案します。また、意見をもらい、さらに改善しなければならない部分が見つかった場合には、4.相談 や2.調査 まで戻って、実施案を煮詰めていきます。

7.人に提案する

8.解決案を実施する

具体的に問題の解決案を実施します。ひとつのデザインの完成です。この後も、関係する人たちとの相談や調整を繰り返し、より良いものに改善していきます。

8.解決案を実施する

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デザセンの流れ

STEP 1 チームをつくろう。

デザセン、やってみようと思ったら、まずは同じ学校に通う友だちと、2人もしくは3人のチームをつくりましょう。授業のなかでのお取り組みでは「出席番号が前後の人と」「クラス内のくじ引きで」などのケースもあるようです。 ひとりでできることには限界があります。でもチームのメンバーみんなが力を発揮すれば、できることは何倍にも大きくなります。普段から仲の良い友だち同士のチームは、イメージを共有しやすいというメリットがあります。あまり話したことのない人同士のチームは、スムーズにイメージを共有できるようになるまで、少し時間がかかるかもしれませんが、それまでなかった視点や考え方に、お互いが刺激を受けて、すてきなアイデアが生まれる可能性は大です。

STEP 1 チームをつくろう。

STEP 2 アイデアを考えよう。

今日から、いろいろなことを「なんとなく」ではなく、意識して見聞きするようにしましょう。そして、いいなぁと思えることに出会ったら、なぜそう思うのかを、逆に嫌だなぁと感じたら、どこをどう変えたらもっと良くなるかを考えてみてください。デザセンでは、みなさんの体験や思いをもとにしたアイデア、大歓迎です。

手の届くところから問題を見つけてみよう。

予選を通過したチームに比べて、それ以外のチームで弱いものに「問題の解決方法」の部分があります。多くのチームが、新聞やテレビで世間を賑わしている、例えば、地球温暖化、食糧の自給率低下、政治などの問題をテーマに取り上げます。こうした問題の多くは、大人たちが必死に頭を突き合わせても、なかなか解決できないものばかり。だから高校生が取り組もうとすると、現状を調べる段階で息切れして、肝心の問題の解決方法を考えられずに終わってしまうケースが多いのです。
解決する問題は小さくても構いません。背伸びをしない高校生らしい感覚で、自分の手の届くところから問題を見つけてみてください。そして、問題をきちんと解決すること、これが予選突破の第一条件です。

STEP 2 アイデアを考えよう。

STEP 3 企画書にまとめよう。

企画書、応募用紙の受付期間…
2017年5月1日(月)~6月28日(水)当日消印有効
思いついたアイデアを「企画書」に分かりやすくまとめましょう。
企画書は、自分の考え(アイデア、企画)をまとめた書類のこと。自分の考えを他の人に分かりやすく伝えるために書きます。そして、自分自身で企画の内容を再確認するのにも役立ちます。
高校生の皆さんには馴染みのない言葉だと思いますが、世の中のあらゆることが、誰かの書いた「企画書」から動き始めるのです。
他の人に読んでもらうものなので、分かりやすさは必須。初めて読む人でも分かる内容かどうか、相手の立場になって客観的に書くことが大切です。

アイデアを分かりやすく伝えよう。

審査員は、みなさんから応募された企画書一枚一枚に、どんなアイデアが詰まっているのかを読み取ろうと努力します。でも、審査員が審査にかけられる時間は限られています。そして、応募されたたくさんの企画書を一度に読み比べなければなりません。企画書をどうまとめるかで、審査員への伝わり方は確実に変わってきます。昨年までの提案パネルの審査でも、多くのチームが、調べたり、考えたりしたことを全て盛り込もうとしているように感じました。でも、審査員が一番に知りたいのは「アイデアは何なのか」ということ。アイデア=解決方法を理解してもらうだけの裏づけがあれば十分なのです。いろいろ調べたのにもったいないと思うかもしれませんが、あれこれ詰め込みすぎて、肝心のアイデアが理解しにくくなっては逆効果です。

STEP 3 企画書にまとめよう。

STEP 4 一次審査

企画書を審査して、二次審査に進むチームを選びます。一次審査通過チームには、7月11日(火)頃までに二次審査についての詳しい要項をお送りします。

STEP 4 一次審査

STEP 5 提案パネルをつくろう。

提案パネルの受付期間…
一次審査の結果通知日 → 2017年8月30日(水)当日消印有効
企画の内容に磨きをかけて、A2サイズ2枚のパネルに分かりやすくまとめましょう。
提案パネルは、文章だけでなく、イラストや図表、写真などを用いても構いません。どんな方法を使えば見る人が分かりやすいかを考えながらまとめてください。

STEP 5 提案パネルをつくろう。

STEP 6 二次審査

提案パネルを審査して、入賞10チーム、入選30チームを選びます。入賞10チームには決勝大会(最終審査)の詳しい要項をお送りします。審査結果は9月12日(火)頃に大会ホームページ上でも発表します。

STEP 7 決勝大会(最終審査)

開催日:2017年10月22日(日)
会場:東北芸術工科大学(山形県山形市)
二次審査で入賞に選ばれた10チームは、自分たちの企画を7分間でプレゼンテーションします。一方的な説明にならないように、常に「聴く相手の立場になって」考えることがとても大切。相手が理解できる内容か、興味深く話を聞いてもらえるか、相手のことを想像しながらプレゼンテーションの内容を組み立てます。
自分の考えを相手に伝え、問題や価値を共有することはとても難しいこと。デザセンでは、プレゼンテーションすることもデザインの大切な一部分だと考えています。最終審査では、提案の内容はもちもんのこと、こうした点も考慮して審査を行います。

STEP 7 決勝大会(最終審査)

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データでキャッチ

デザセン2016応募チーム数

学年比・男女比・チーム人数の構成比

近年のデザセン応募状況は以下の通りです。

デザセンに寄せられるアイデアを分析

近年のデザセンに寄せられるテーマ・課題・問題・解決方法を調べました。以下の表は、「テーマ」に対して、どんな「課題・問題」を取り上げているか。さらには、どんな側面から解決方法を考えているかを数値化しています。
例えば、テーマを「生活・暮らし」とした場合、以下の表では、「世代間、世代別などの特徴に着目した解決方法」(6)、「既存の価値の見直し、新しい価値観の発見個人による解決方法」(5)が多く寄せられていることが分かります。

【表の見方】解決方法・視点が多かったものから6(多)→1(少)の数字で示しています。
技術…技術再利用、開発イメージなどのアイデア 価値…既存の価値の見直し、新しい価値の発見などのアイデア
自己…自己分析、意識改革などのアイデア    連携…地域間、人と人、国と国などの交流・連携アイデア
発信…情報化、発信方法などのアイデア     世代…年代間、年代別などの特徴を活用・デザインしたアイデア

テーマ 課題・問題 解決方法・視点(※)
技術 価値 自己 連携 発信 世代
生活・暮らし 無駄遣い、生活習慣、生き方、子育て、リサイクル、記憶、食事、スマホ活用など 2 5 4 3 1 6
エコ ゴミ、エネルギー、未来、自然、地域など 5 6 3 4 2 1
人間性・コミュニケーション 対人問題、いじめ、家族、対話、多文化、バリアフリー、想いなど 3 1 5 6 2 4
製品・テクノロジー 利便性、新しい価値創出、依存、睡眠、エネルギー、時間、記憶、身の回りの物など 3 6 5 2 1 4
健康・医療・福祉 高齢者、健康・栄養管理、海外支援、セラピー、虐待、社会保障、介護、飲酒など 1 3 4 5 2 6
地域社会・コミュニティ 若者・老人の孤立、まちづくり、空き家、イジメ、詐欺、少子化など 1 4 2 5 3 6
文化・アート 差別、著作権、信仰、読書、セルフマネジメント、文化発信、未来、生き方など 1 6 4 5 3 2
安全・防犯 通学路、自転車盗難、派遣、保険、モラル、歩きスマホ、個人情報、原子力など 3 1 6 5 4 2
自立・将来 就職、不登校、セルフデザイン、家計、ストレス、生命、キラキラネーム、孤児、未婚など 1 5 6 3 2 4
交通システム 放置自転車、違法駐車、マナー、歩きスマホ、電車通勤・通学など 2 1 3 6 5 4
家族・愛 人間関係、愛情表現、先祖、死者、結婚、出産、友情、親子、恋人、心の問題、孤食など 1 5 4 3 2 6
こども・遊び 児童虐待、児童労働、育休、少子化、迷子、外遊び、スマホ問題など 1 5 3 6 2 4
政治・法律・行政 選挙、空き家、少子高齢化、孤独死、オリンピック、経済格差、難民問題など 3 2 1 4 6 5
食品・食糧・農業 食糧自給、食料廃棄、食品開発、食の安全、餓死など 2 6 3 4 5 1
ペット・生態系 外来種、ペット処分、動物保護、コミュニケーションなど 3 6 2 4 5 1
メディア・ニュース 情報過多、インターネット、スマホ依存など 6 3 4 1 2 5
産業・経済 原子力、文化、貨幣制度、消費税、景気など 5 6 1 4 2 3
その他 上記に掲載した課題・問題

アイデア分析表 PDFダウンロード

課題・問題発見のコツとプレゼンテーションへの生かし方(一例)

デザセンを授業で行う際のおおまかな流れです。様々なデザイン思考と、プレゼンテーションへの組み込み方の一例ですので、ぜひ参考にしてみてください。

課題・問題を考える順番
(関連するデザイン思考)
解 説 プレゼンの流れ
チーム結成
(柔軟性)
本大会は「デザイン」を冠する大会ですが、美術、国語、社会、家庭科などの様々な教科、部活動でも取り組まれています。出席番号順や席順など、ランダムな組み合わせでチームを組む場合も多くみられるのは、思考パターンが違う者同士のチームは、意外性のあるおもしろいアイデアが出てくるのかもしれません。この段階でも、様々な考え方を受け入れる頭と心の柔軟性が育まれます。
課題発見
(観察力・想像力)
今やネットで簡単に課題・問題を検索できる時代ですが、実は「みなさんの身近な問題」として考えられるかが一番重要です。大きな課題・問題が、自分とどのようにつながっているのかをよく考えることは、他の人にも共感してもらえる近道です。自分の本当の思いを出発点に、課題発見につなげてください。学校によっては「しりとり」や「イメージゲーム」などの言葉遊びから面白いアイデアを引き出すなど、様々です。 2
あるべき未来の設定
(発想力・独創性・創造力)
「あるべき未来」とは、「~しなくてはならない」という罰則やルールを作って守らせる窮屈なものではなく、ワクワクや幸せを感じられる未来のことです。凝り固まった大人たちの考え方にとらわれず、みなさん自身が「あったらいいな」と思える未来を「おもいきり」考えてみましょう。楽しい未来をイメージすることはとても楽しく素敵な時間です。 6
現状調査・実験・分析
(分析力)
問題・課題にあげたことを実際に調査・分析すると、解決しなければならない課題が具体的に見えてきます。説得力もでてきますので、ネットで検索するだけではなく、ぜひ家族や地域の人、行政の人、いろんな団体の人に会って、質問やインタビューをしてみてください。 3
提案内容の軸を設定
(企画構想力)
観客は、みなさんの提案によって「どんなふうに幸せになるか」を一番聞きたいのです。チームメイトでアイデアを沢山出した中から、何を提案することが一番観客をひきつけるアイデアかを煮詰めていきます。企画構想する力は、誰もが最初から上手に出来るわけではありません。だからこそ社会に出る前にデザセンで力をつけましょう! 4
具体的な解決方法
(実現可能性)
単にきまりを作って守らせるだけではどこか窮屈です。問題を解決するための行動自体に面白さや価値、魅力があると人の心は動きます。実現可能性も考えながら、楽しく考えましょう。デザセン公式ホームページに過去の入賞チームのプレゼンテーション動画もアップされていますので、ぜひご覧ください。
5
資料・ビジュアル化
(伝達力)
新しいモノゴトに対しての理解が生まれるのは、提案を聞いた人に「納得」「共感」が生まれたときです。みなさんのアイデアの必要性を裏付ける調査結果や分析を、分かりやすく図解、グラフ化して、伝えましょう。 全体
観客の共感ポイント
(表現力/説得力)
プレゼンで提案されたことを、他の人が「自分事」として聞き、行動しようと思ってもらうことができれば、そのプレゼンテーションでの「つかみ」は大成功です!最初に自分たちが設定した課題・問題に対して、ルールや理想、正義感を語るばかりの提案には共感が生まれません。自分たちが考える未来に向かう呼びかけ方を工夫しましょう。 1

課題・問題発見のコツとプレゼンテーションへの生かし方(一例) PDFダウンロード

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学生スタッフたち

デザセン決勝大会の運営は毎年、東北芸術工科大学の在学生有志たち約50名程が行っています。出場チームの舞台装置をすばやく的確に設置・転換する大道具チーム、出演直前の高校生にステージ上で必要なものを装着するサポート業務を行う小道具チーム、シナリオに沿って音響やマイクの音を調整するPAチーム、会場やネットに配信する映像を撮影する撮影チーム、出場チームの提案内容のブラッシュアップ、プレゼン練習のサポートを総合的に行うチームサポートチームの5つの役割があり、どのチームも大会運営になくてはならない役割を果たしています。
芸術やデザインを学ぶ彼らが、社会に役立つ「デザイン思考」とは何かを、自分たちよりもさらに若い高校生の型にはまらない提案内容を見聞きしながら考える。本大会は、高校生のフレッシュなアイデアを披露する場であると同時に、本学の理念「新しい世界観を創造する人材を育てる」に直結する在学生たちの学びの場ともなっています。
デザセン2016決勝大会に出場する高校生たちがプレゼンに挑む様子と、それをサポートする東北芸術工科大学学生スタッフたちのPVもぜひご覧ください。

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