美術科
テキスタイルコース

染色/織物/ファイバーアート

素材に向き合い、思考し、
“からだ”から表現を紡ぎ出す

テキスタイルは古来より独自の文化と芸術を育み、最もオリジナルな生命感を表す象徴的な存在として、世界中で多様な広がりを見せています。学びの核となるのは、自然素材の研究。コース専用の畑を持ち、学生自ら染料となる植物を種から栽培。素材の栽培から作品制作へとつなげていくことで、表現の可能性を意識し、探求していきます。さらに地域社会と連携し、学内外、分野を越えた制作に取り組む機会が多いのも特長。豊かな自然に囲まれた山形の大地で生まれた素材を生かし、実験的な芸術表現へ挑戦することをテキスタイルコースは目指します。


卒業時取得可能資格:
小学校教諭一種免許状、中学校教諭一種免許状(美術)、高等学校教諭一種免許(美術)、学芸員
※指定の科目を受講することで取得できます。

授業ピックアップ

素材に向き合う
テキスタイル基礎演習

牧場の羊の毛刈りを観察し、裸の羊をデッサン。また羊を含めた30種類近く の獣毛繊維をスピンドル(紡錘車)や、紡ぎ車をつかって紡ぎ、身体感覚をともなった素材への多角的な視点を養います。

繊の構造を理解する
テキスタイル・素材トレーニング 1・2

テキスタイル=織物になる以前の素材の理解、楮から紙になるまで、基礎的知識と創作を通して感性を磨きます。また、絹・綿・羊毛などの紡ぎ糸をつくるなど、体感を通して、紡ぎ出された素材をもとに、自らの表現方法を“発見”に結び付けます。

身体表現
テキスタイル身体考察 1・2

身体表現などで自身の特性を探り、外界(空間)へと創作意欲を結び付け、自己を開放する作品を制作します。

ストライプストーリー/儀礼の布
テキスタイル応用演習1

ストライプ(縞模様)を自身の物語から考え、配色します。天然染料で染色し6mの織作品を制作。また、伝統的染色技法とデジタル捺染の融合による、自身だけの「儀礼」をテーマに5mの染作品の制作します。

地域素材
テキスタイル応用演習 3

地域特有の風土や歴史、文化、紅花のような地域素材を意識し、地域社会との協働性によるものづくり、表現の可能性を探ります。

4年間の集大成
卒業制作

自己と社会を意識し、いままで培ってきた個々の感性を生かした制作テーマを設定し、集大成に相応しい明確な意志で表現された作品を制作します。

4年間のカリキュラム
NETBUSゲストユーザーでログイン後、シラバスを検索できます。

作品紹介

  • 媒介するモノ

    鳥潟由子「媒介するモノ」

    H1400×W5500×D5500mm 古布・桑木・柿渋・アカネ・スオウ

  • 私は私自身を受け入れる。なぜなら私は私自身の母であるから。

    吉野菜苗「私は私自身を受け入れる。なぜなら私は私自身の母であるから。」

    H3000×W3000×D5000mm シルクオーガンジー・藍・木綿糸

  • 紲〈セツ〉

    高橋由衣「紲〈セツ〉」

    H3000×W5000×D5000mm 卵の殻

  • いのちの在る場所

    岸香純「いのちの在る場所」

    H3000×W3000×D3000mm 絹・藍

  • 鶏が先か、卵が先か

    斎藤円香「鶏が先か、卵が先か」

    H1500×W4000×D4000mm 羊毛・布・糸・針金

  • 浄巾 -祖母・母・私-

    小笠原みなみ「浄巾 -祖母・母・私-」

    H2300×W4200×D100mm 古布・糸

  • of/by/for/me

    吉田紗央里「of/by/for/me」

    H3000×W2000×D2000mm サテン、針金、刺繍糸

  • てのひら

    内藤春菜「てのひら」

    H750×W2100×D2100mm

  • 武田瀬里香「素」

    サイズ可変 竹(芸工大の竹

  • ciculation

    大滝葵「ciculation」

    H2000×W2000×D450mm 古着、糸

  • die Füße

    菅原愛佳「die Füße」

    H3000×W3000×D3000mm 羊毛

  • ヒッキー山荘

    伊藤早樹子「ヒッキー山荘」

    H2800×W5000×D4300mm(立体)、W8200×D6700mm(平面) ミクストメディア

  • 運ばれていくもの

    石川遥「運ばれていくもの」

    H7000×W2500 キャンバス地、蝋、染料

  • 擁する楔

    及川由里恵「擁する楔」

    H4000×W4000×D630 羊毛

  • あの日

    竹越友美「あの日」

    野の草花、W5500×H4396mm

  • screen

    田中可也子「screen」

    布フィルム:W175×H138000mm

    16mmフィルム:90秒 綿布、麻布、16mmフィルム

  • わん らいふ

    梅津佐和子「わん らいふ」

  • Understand

    高橋明弓「Understand」

    綿、鉄、木、ほか 2400×2400×4000mm

  • みのたけ

    三浦あさひ「みのたけ」

    アケビの蔓、綿布、柿渋 3000×2000×2500mm

  • 儚望

    湯澤亜沙子「儚望」

  • Answer for

    矢口哲也「Answer for」

    綿糸、藍 8400×5000×3000mm

  • 西の終りの東の果ての国の始まりの山がある場所へ

    池谷佳恵「西の終りの東の果ての国の始まりの山がある場所へ」

    インスタレーション

  • gender

    佐藤未萌「gender」

    布、フェルト 800×4500×600mm

  • つむがれていくもの

    押見栞奈「つむがれていくもの」

    羊毛、W4000×D30×H2000mm

  • それでも春はやってくる。

    姫野知佳「それでも春はやってくる。」

    藍、蔦、鉄、W450×D450×H300mm~W950×D950×H400mm(計6個)

  • あなたも、私も

    豊原詩織「あなたも、私も」

    羊毛、W3500×D1000×H3000mm

  • 月の種

    須藤ありさ「月の種」

  • 躯=記憶

    西片祥子「躯=記憶」

    鉄、羊毛、W2500×D2500×H3000mm

  • 胡蝶の閨

    長谷川澄絵「胡蝶の閨」

     

    麻、絹、綿、着物古裂、樹木保護シート、藍、柿渋、茶、珈琲、W1820×D2500×H920mm


フォトギャラリー


教員紹介

辻けい 教授
Tuji Kei

辻けい 教授
Tuji Kei

1979年 多摩美術大学大学院美術研究科修了。修士。

 

1986年 個展(札幌、ギャラリーミヤシタ/旧ラボラトリーギャラリー)[94年、99年にも開催]、石塔のパゴダにおけるインスタレーション(韓国、馬耳山・全州)/第23回今日の作家[位相]展(横浜市民ギャラリー)/古い窯跡でのインスタレーションとパフォーマンスのコラボレーション(常滑)/流氷と雪原のためのインスタレーション(網走)/アボリジニの聖地でのインスタレーション(オーストラリア、マルデューラ)
1988年 アーキテクチュア展 ポスト・ファイバーアートの地平から(東京、スパイラルガーデン)
1989年 個展(オーストラリア、PICA:パース インスティテュートオブコンテンポラリーアーツ)/西オーストラリアでのフィールドワーク:古代の化石木と砂漠でのインスタレーションほか(オーストラリア)/クィーンシャーロット島の森でのインスタレーション(カナダ)[91年にも開催]
1990年 福江島・堂崎天主堂前の入江でのインスタレーション(長崎)
1992年 個展(SOKO東京画廊)[93年、97年にも開催]/アボリジニの聖地、ティウィ島でのインスタレーションほか(オーストラリア)/四国巡遊フィールドワークとインスタレーション(四国)
1993年 花崗岩採掘跡のためのインスタレーション、大連近郊(中国東北地方)/林、水辺のためのインスタレーション、ヴァシヴィエール国立現代美術センター地区内(フランス、リモージュ)/湿地帯のためのインスタレーション、リムーザン地方・リモージュ近郊(フランス・中西部)/ルーシイオンでのインスタレーション、アヴィニョン近郊(フランス南部)
1997年 横倉山カルストでのインスタレーション(高知)/シェルパ族のためのインスタレーション、クンデ村(ネパール北東部)/ケルトの民のためのインスタレーション、スカイ島・ルイス島(スコットランド北西部)
1999年 個展(東京、スペース・カレイ)/安芸川でのフィールドワーク(高知)/正津川・恐山、宇曾利湖のフィールドワーク(青森)
2000年 ウッココリの湖の辺りでのインスタレーションほか(フィンランド、カレリア地方)/ニセコアンヌプリ・蘭越でのフィールドワークほか(北海道、後志)

2013年 東京国立近代美術館工芸館所蔵名品展 近代工芸の巨匠たち 出品作品:「SOMNAMBULISM(夢中遊行)」1985年、レーヨン、織、色彩 田辺市美術館
現在、神奈川県在住

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小牧野遺跡エリア 2006年/photo:Tsuji Kei

柳田哲雄 専任講師
Yanagita Tetsuo

柳田哲雄 専任講師
Yanagita Tetsuo

1976年 栃木県生まれ。東北芸術工科大学デザイン工学部生産デザイン学科(現プロダクトデザイン学科)卒業。学士。

 

デジタル捺染やインテリア・ファブリックを中心としたテキスタイルデザインが専門。その他、素材感を生かしたプロダクト、グラフィックのデザイン。一方、伝統的な染色技法に独自技法を併せた創作活動を展開。展覧会、ワークショップなども行なっている。

2003年 『 JAPAN CREATION 2004 TEXTILE CONTEST』(東京)入賞。2004年 第22回朝日現代クラフト展 入選。2004年 『トーキョーワンダーウォール 2004 』入選。2004年『 8th JTA DESIGN COMPETITION in KYOTO 』(京都)入選。

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2018年度 講師一覧

2018年度 講師一覧

五十嵐真弓
石田百合
影山のり子
澤井恵子
中島洋一
原口良子
平山素子
森田千晶
山崎和樹
リチャード・フレイビン
山岸幸一
吉岡幸雄
吉田晃良
吉本直子