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釜屋りえ Rie Kamaya
彫刻コース

酒井忠康 評…独特のパワーと、ちょっと細かいことは気にしない、野生的な凄みがあって、それが審査されていたみなさんの記憶を引き出していたのかな。柿渋が臭ったのがまた良かったのかもしれない。彫刻というのは、作品の造形的なスタイルに捕われることよりも、石や鉄、石膏や木などの素材自体に執着する、変に堅苦しいところがあるのです。学生のうちに、素材を扱うことを学ぶことは大切ですが、一方で、素材に頼る姿勢からも自由にならないといけない。自分なりの彫刻を、「もっとダイナミックに発想して、実験的にやりなさいよ」という、一つの励みとして彼女の作品を考えられたら、他の保守的な学生たちも、ぐっと主観的な方向にも踏み出しうるというのが一つですね。

(2006年度 卒展プライズ受賞作品)

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