株式会社ヘラルボニー

松田 崇弥/代表取締役/クリエイティブディレクター/企画構想学科 2013年度卒
面白い!から広がっていく、カジュアルで楽しい福祉の未来をつくりたい

全国にある福祉施設と契約を結び、知的障害のあるアーティストが描いたアート作品の販売やファブリック展開などを手がけている、株式会社ヘラルボニー。社長を務める松田さんは東京、副社長である双子のお兄さんは地元・岩手を拠点に活動を行っています。「知的障害のある人は、決まった時間に決まったことをするという日々のルーティーンの中で生きている方が多い傾向にあります。そのこだわりが絵筆になった時生み出される、とても緻密で色彩豊かな表現。そんな素晴らしい才能ある人たちが福祉施設だけで留まっていることは、もったいない。そして、収入という形できちんと還元できる社会構造をつくりたいというのが僕らの想いです」。大きなきっかけとなったのは、先天性の自閉症である4歳上のお兄さんの存在でした。身近なところに福祉がある環境で育ってきたからこそ疑問に思う機会が多かった、知的障害のある人たちができないことをできるようにするのではなく、すでにできていることをより高めていくという考え方。「“この作品素敵だな”、“この活動面白いな”という感情を入口にできたら、福祉の未来はもっとカジュアルで楽しくなると思うんです。発想力や現場での信頼の築き方を学ばせてくれた企画構想学科には本当に感謝しています」。

松田さんが立ち上げたブランド『MUKU』が目指すのは、知的障害のある方が描く「優れたアート」を世の中に「プロダクト」として提案することで、知的障害のある「ヒーロー」生み出すこと。

建設・住宅を守る「仮囲い」を、期間限定の「ミュージアム」と捉え直す地域活性型の『全日本仮囲いアートプロジェクト』を始動。知的障害のあるアーティストの作品が、街に彩りを与えている。

大手電機メーカー「パナソニック」が東京に構える研究開発拠点「Panasonic Laboratory Tokyo」。オフィスエリアの壁面とクッションに使用されるアート作品を提供。

まつだ・たかや/1991年岩手県生まれ、岩手県立大野高校出身。卒業後はオレンジ・アンド・パートナーズへ入社。一方で、知的障害のあるアーティストが日本の職人とともにプロダクトを生み出すブランド「MUKU」を立ち上げ、プロデュース。2018年、新しい福祉領域を拡張したいという想いから、株式会社ヘラルボニーを設立。