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今年も東北・山形から574名の卒業生を世の中に送り出しました。先の見えない世界、混乱する人間社会、ますますリズムを崩す大自然と、もう今までの教科書には頼れない時代の中、人生で最も柔らかい時期に「アート&デザイン」を学んだ精鋭たちです。
本学の学生たちは、他大学で学んだ学生と比較しても、在学中に学外のリアル社会と触れる機会が沢山設けられています。それは日頃の通常カリキュラムに込められた「アート&デザインの社会実装」という本学の基幹コンセプトによるもの。デザインは何のためか?アートは誰に向けて展開されるのか?に日頃から挑んできた学生たちです。
主に大きなプロジェクトは、他分野との連合チームで行われていますが、卒業制作展は、いわばそんな彼らの個人戦です。それぞれの学生が4年間・2年間に体験した一般社会とや人々との対話の中で、デザイナーやアーティスト、研究者の卵として感じた様々な経験から生まれた個々の研究発表なのです。
本学の教室は可変式になっていますので、2月に行われたリアル版の卒業制作展は、普段は制作現場だった教室をギャラリーに組み直し、のべ9万人ものお客様にご観覧いただきました。冬にイベントの少ない山形では、本学の卒業制作展は冬の風物詩となり、ご父兄や卒業生のみならず、多くの一般市民の皆様に楽しんでいただいております。
自作の前で沢山の人々と話し、作品を解説し対話する中で、彼ら一人一人がアート&デザインの社会実装という大きなテーマについて胸に刻み、ここを旅立っていくのです。
残念ながら、このWEB版卒業作品集に当日の臨場感を再現することはできませんが、作品画像の向こう側に学生の姿や熱意をご想像いただければ幸いです。
きっとこの卒業生たちは、この先の社会を豊かにする何かを創り、難しい世界を柔らかくするアイデアを生みながら、我々の未来を明るくクリエイトしてくれるはずです。そんなクリエイターたちが作る未来であれば、まだ希望が持てる気がするのです。
東北芸術工科大学 学長
中山ダイスケ
