企画構想学科Department of Project Design

[最優秀賞]
松谷優郁|肌と心を想うやさしさ
北海道出身
松田龍太郎ゼミ

肌の悩みを抱える人の暮らしに寄り添うパジャマを開発した。アトピー性皮膚炎等の敏感肌に配慮し、素材や縫製仕様を見直して刺激を最小限に抑える設計を追求。機能性に加え、多様な肌の状態を包み込むデザイン性を重視した。山形大学医学部附属病院皮膚科の協力による着用検証では「安心感がある」との高い評価を得た。肌と心の両面から健やかな休息を支え、誰もが自分らしく過ごせる時間を提供するための新たな視点を提示した。


松田 龍太郎 准教授 評
最優秀発表時に「うわーー!」と彼女が上げた喜びの声は、驚きというより、自らの手で勝利を掴み取った「勝ち名乗り」のようだった。その晴れやかな姿に、私はどこか救われるような、平和な心地で最優秀賞の喜びを共有した。
ここに至るまでの道のりは決して平坦ではなかった。展示レビューの際、ある教員から「もっとも惜しかったで賞ですね」と評された一言が、私と彼女の心に深く刺さっていた。企画の「落ち度」は、当事者や指導教官こそ見逃しやすい。特に本学科で指導機会が少ない「展示」という表現においては、学生自身の力量が試される。
しかし、松谷は怯まなかった。彼女には「1を教えれば10以上の成果を出す」という稀有な特性がある。あの悔しい一言が「鍵」となり、彼女のスイッチを完全に入れたのだ。製品化への課題は残るかもしれないが、この作品が放つ期待値の高さは、指導教官として私が保証する。ぜひ多くの方に触れていただき、彼女の更なる飛躍の糧となる声を届けてほしい。