映像学科Department of Film and Media

[優秀賞]
吉田菜緒|まちある図鑑
山形県出身
鹿野護ゼミ
参加型映像コンテンツ

抽象化されたデジタル上の東北の街から、各県に存在する独特の文化や風習、いわゆる「あるある」を見つけ出し、図鑑に記録していく参加型コンテンツ。体験することで日常に転がる地元の愛おしさに気付き、愛着を持って欲しい。


鹿野護 教授 評
地域独自の物事を「あるある」という身近な視点ですくい取り、ワクワクする体験へと編み直した作品である。ポップなイラストで描かれた「あるある」を立体的な街に点在させることで、探し出す楽しさを生み出している。丁寧に作り込まれたアプリの操作は直感的で、初めて触れる人でも自然と入り込める。ゲームエンジンを活用した生き生きとした街の表現は、まるで小さな箱庭世界をのぞいているかのよう。街を散策するように「あるある」を探していくと、いつのまにか「次は何があるのだろう」と、強い好奇心が生まれているのに気づく。デジタル体験とアナログな展示空間がゆるやかにつながる展示も秀逸。自分の地域にはどんな「あるある」がある?と考えるうちに、自分ごととして地域を見つめ直すきっかけとなり、新しいコミュニケーションにもつながるのである。制作プロセスや計画性も含め、完成度の高い卒業制作。