[最優秀賞]
野田萌花|とことこ
宮城県出身
瀬戸けいたゼミ
1800×900×12mm
「とことこ」は、人との関わりや経験から生まれた、感情や理想の自分を体現する存在。大学生活での不安や心細さの中で守る存在として育ち、手のひらサイズの親しみやすい手描き作品として表現しました。お気に入りの一匹が見つかりますように。
瀬戸けいた 准教授 評
自分を深く見つめ、自分の力を分析し、他者への伝え方を考える。当コースでは、美術技法の実践や、チームでの学外活動を通し、多くの時間をそのことに費やすことができます。そして学生たちは、美術を介した思考力を自然に身につけていくのです。
野田さんは、2年次の早い時期からその学びに気づき、自分を深く見つめることを作品作りのテーマとしてきました。自己の感情や考え方を、キャラクター化して造形していく。その手法をこつこつと磨きました。そうして創出された作品群は、他者に対しての自己開示となるだけでなく、他者に対して内観をすすめるという働きかけも担います。その結果、鑑賞をすることで、作者と鑑賞者が様々な形で繋がっていくのです。
造形手法においても、野田さんは独自の研究を重ねてきました。3年次の山形市野草園での活動で出会った大自然が生み出す造形美も、その作風に大きく影響を与えていたようです。
自己を見つめ、表現を究めていく。日々の制作の中で得たこの到達へのプロセスは、今後も野田さんが歩んでいく社会活動の中で、大きく活かされていくことでしょう。