芸工大でクラウドファンディングプロジェクトを2/10~始動「あなたの日常や思いを作品にします」

 

プロジェクトチーム「T.I.P」(TUAD INCUBATIOM PROGRAM)メンバーの5人。実力派の選抜チームで、この4年間、洋画、日本画、工芸をそれぞれ学んできた。今年からは大学院に進みさらに制作を続ける。

東北芸術工科大学では今年度より、クラウドファンディングでアーティストを目指す本学学生たちの制作支援を行っています。アートや芸術の価値は美しさや独創性だけではなく、私たちの日々の記憶や残しておきたい出来事を、素敵な思い出として昇華する力もあります。みなさんの日常を素敵に彩る方法のひとつとしてアートを寄り添わせたい。そんな思いから「あなたの日常の出来事や思いをアート作品に。」というタイトルで2月10日から1ヵ月間、大手プラットフォームCAMPFIREで、新しい作品の市場を創り出そうと、購入型のクラウドファンディングにチャレンジしている学生たちがいます。

現在5名の学生がチャレンジをしていますが、彼らは本学学内で結成された「T.I.P」(TUAD INCUBATIOM PROGRAM)という実力派の選抜チームで、この4年間、洋画、日本画、工芸を学び、今年からは大学院に進み、さらに制作を続けます。作品にはそれぞれ特徴があるため5回に分けて紹介していきます。今回は小太刀理予(こだち・りよ)さん(洋画コース4年生)をご紹介します。

小太刀理予|日々の思い出を「花」と描く

小太刀さんの絵画はとても繊細です。一見すると抽象画のような捉えどころのない絵のように見えますが、実は、プライベートなその人だけの思い出や風景を、「誰もが見たことがある」ような風景に描き出そうとしています。小太刀さんはそれを「既視感のある景色」と表現します。

小太刀さんは、大切な人の死を目の当たりにした時から、のこされた思い出や大切にしたいことを、形に残したいと思うようになりました。日々自分が見ているものや、やり過ごしてしまうような風景に足を止め、カメラで撮影した実際の風景を思い出の花とともに描く。時間をかけて目の前の事象と向き合うことが、彼女にとっての「大切にする」という行為なのかもしれません。

「自宅で大切な人を看取り葬儀を行っていた時代より死を目の当たりにする機会が減ってきているせいか、生きること自体も希薄になってきているように思います。死がどこか抽象的になっている今だからこそ、日々生きることを大切にするきっかけをつくりたい。」と語ります。


大切な思い出を小物や花の画像とともに描く小太刀さんの作品は、アーティストが自分の制作した作品を売るという一方通行のものではなく、私たちが感じた感覚を、彼女が視覚化して残してくれる双方向的なものです。それは何気ない私たちの日常の延長線上にある「アートの新しいあり方」なのかもしれません。あなたの思い出を花とともに描いてみませんか?

小柄な小太刀さんが制作する大型絵画。制作中ですがなかなかダイナミックでかっこいい。大学のアトリエにて。

「あなたの日常の出来事や思いをアート作品に。」(CAMPFIRE)

 

 

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