杉山恵助准教授が米・メトロポリタン美術館で講演

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文化財保存修復学科の杉山恵助(すぎやま・けいすけ)准教授が、アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催された研究発表会で講演しました。


本発表会には、全米の東洋絵画修復に関わる美術史研究者、サイエンティスト、コンサバターなどが一同に会しました。日本、中国、韓国の修復専門家や学芸員が講演を行い、21世紀の東洋絵画修復について議論が交わされました。

杉山准教授は講演のなかで、日本の装潢(そうこう)文化財修理分野において、伝統的に徒弟制のなかでトレーニング、教育されてきた修復技術および表装技術を、現代の会社制度のシステムのなかでどう継承していくのかという問題を提起しました。
※装潢:装潢紙や絹を中心とする素材で構成された文化財の保存修理を行う分野の総称

現在、欧米各国における文化財修復は、職人的な性質から科学的・学術的な素養も備えた研究者の性質を帯びた職種へと移行しており、修復作業への従事そのものが非常に狭き門となっています。一方、日本においては、伝統的な徒弟制度をとおして今も技術継承が行われている側面があり、また、本学・文化財修復学科のような教育機関は全国的に少ないのが現状です。杉山准教授は、欧米の大学での教育及びインターンシップ制度などの取り組みなどを参考に、今後日本の文化財修復分野においても、本学の文化財保存修復学科をはじめとする、文化財保存修復を教える教育機関が重要になることを話されたそうです。

今後も世界各地での講演やワークショップを予定されているという杉山准教授。こうした活動をとおして、本学の文化財保存修復学科で学ぶ学生たちや、今後この分野を学びたいと考えている高校生・受験生に夢を与えられたらと話していました。


21世紀における東洋絵画修復シンポジウム
Symposium ‘East Asian Paintings Conservation in the 21st Century’
「徒弟制度に変わるものは?―装潢文化財の修復分野におけるトレーニングと教育について
How to Replace the Endangered Apprenticeship: Training and Education in Japanese Conservation and Mounting

日時:2019年6月1日(日)
会場:メトロポリタン美術館 Bonnie J. Sacerdote Lecture Hall
対象:全米の東洋絵画研究者、科学者、コンサバター(保存修復士)など招待客120名
> 参考)メトロポリタン美術館 アジア部
> 杉山恵助 文化財保存修復学科准教授プロフィール

   

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