古田和子さんと山増ちひろさんの2人展「永遠と1/60秒」3月2日(土)~3月24日(日)旧西村写真館

旧西村写真館(山形市本町)は、大正10年に建てられ平成7年に閉業するまで、73年間にわたり市井の人々の姿とその年月を収めてきた場所です。写真館としての役目を終えたあとも、廊下や待合室には人々を写した肖像が今も飾られ、撮影の背景としてキャンバスに描かれた油彩画や椅子、大きなフィルムカメラが当時の面影のままに残されています。

本展では、本学美術科日本がコース卒業生の画家・古田和子さんと、同学科工芸コース卒業生の陶芸家・山増ちひろさんが、かつてこの写真館で撮影された私的な肖像写真から生起された作品群を展示いたします。

飾られた肖像写真を眺めたとき、そこに写る者のまなざしを感じ、互いに見つめているという感覚を持ったという二人。その視線がたとえカメラを向けた過去に投げかけられたものであったとしても、写る者と見る者の間には「見る/見つめられる」という時間を超えたまなざしの交差があり、その視線に触れたとき、今流れている時間のなかにひっそりともう一つの異なる時間=生が立ち現れてきます。写真を見る、その行為と時間のなかで二人が捉えた肖像は、自身の、そして見る者の記憶を揺り動かしながら、新たな時間を写し出していきます。

県内外のみなさまに、旧西村写真館を訪れていただくきっかけとなれば幸いです。
是非、お越しください。

会期|2019年3月2日[土]~3月24日[日] ※期間中の〈土・日〉開催
会場|旧西村写真館(山形市本町2-1-51)
開館時間|10:00~16:00 入場無料
※会場に駐車場はございませんので、お手数ですが周囲の有料駐車場をご利用ください。

古田和子(Kazuko Furuta)
東京都生まれ。日本画家。東北芸術工科大学への進学を機に山形に移住。以後、10年間山形に暮らし、西蔵王の麓で制作を続ける。土祭(栃木県益子町)、ひじおりの灯(山形県大蔵村)など、土地に根ざしたアートプロジェクトに参加。近年は、第5回世田谷区芸術アートアワード“飛翔”を受賞し、故郷での活動も行う。

山増ちひろ(Chihiro Yamamasu)
埼玉県生まれ。陶芸家。東北芸術工科大学への進学を機に山形に移住。以後、山形に工房を構える。旅行で訪れた様々な国の陶器に感銘を受けながら、食の空間をあたたかに演出できるうつわづくりを心がけている。山形を中心に活動しており、近年では日本橋三越や渋谷ヒカリエでの販売も行っている。

企画:西村写真館プロジェクト
助成:東北芸術工科大学校友会活動支援金
協力:旧西村写真館保存活用の会、小林和彦、山田有香、山縣賢大
宣伝美術:梅木駿佑(UMEKI DESIGN STUDIO)
編集・コーディネート:鈴木淑子
お問合せ:mail

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