文芸学科
永尾天晴(ながおてんせい)さんのソウゾウリョク

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永尾天晴さんの卒業制作は『散文 五十編』。600文字ほどの短編を5部編成した作品は、読み手を設定して何かを語るのではなく、永尾さんが面白いと思うことを「ただ書く」という執筆姿勢がそのまま表れたもの。「自分で読んでも何を書いているかわからなくて、そこが面白いです。書く時に読み手のことは全く意識しませんが、評価は全面的に信用しているんです。面白い、つまらない、という意見は全部受け入れています」という永尾さん。作品には、民俗学や生物学などの講義も影響を与えたそうです。「講義は、先生が次々と知らない言葉をくれるので刺激になります。特に民俗学は人間の文化について語られるので、どんな話も何かにつながっていきます」と、専門以外の教科も書き手の糧としていることを伝えました。時間をかけて絞り出したという1文目の書き出しから展開する、永尾さんの作品世界を是非堪能してみてください。