美術科洋画コース
鉾建真貴子(ほこだてまきこ)さんのソウゾウリョク

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新聞紙の支持体にダンボールや紙を貼り、クレヨン、オイルパステル、アクリルを使って描いたコラージュ作品『カラフル』。鉾建真貴子さんが 260×570の大きな画面に展開したのは、小さな頃から見続けている夢の世界です。明るく柔らかな色使いの作品中には世界が終焉を迎えるイメージも。「自由に楽しく描こうと思っていましたが、描くうちに毒のような部分が出てきました。震災以来、実家の福島の夢をほぼ毎日みていたので、震災と重なる部分が多少入り込んでいるかもしれません。制作自体は4年間の集大成としてエネルギッシュに進めています」と、笑顔を見せた鉾建さん。最初に描いたものにイメージを重ね、さらに手数をかけて展開する手法は、入学当初、同期との実力差を感じていた鉾建さんが、人より手数を多くかけ粘り強く作品に執着するようになった所から身に付きました。「創造と想像の繰り返しは完成形が見えず、つらい部分もありますが、最初に思い描いたものよりさらに未知の領域にいける手法。完成に行き着くと、作品に出会えた喜びを感じます」と語りました。