映像学科
城間萌(しろまもゆる)さんのソウゾウリョク

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城間萌さんが取り組んだのは、故郷である沖縄の米軍基地に関するドキュメンタリー作品。芸工大に入学して以来、何度も基地問題について質問されたことが、この作品を作るきっかけになったといいます。「僕の実家は普天間基地の隣にあり、米軍基地があることは当たり前で、関心を持てなかったんです。質問に答えるために沖縄の問題を調べていくうち、”関心がない自分自身”に関心を持つようになりました。色々な問題を抱える沖縄について、僕は遠く離れた山形で知ったことの方が沢山あるのかもしれません。この作品のテーマは、最終的に僕自身が沖縄に関心を持てるかどうかの実験的な部分もあるんです」。現状を当たり前に感じ関心がなくなることは、沖縄だけではなく、福島や政治についても通じるのでは、と語る城間さん。撮影は夏休みの2ヶ月間を利用して後輩たちと行いました。取材をしたのは、地元の同級生、戦争体験者、米軍の兵士。客観的に沖縄を捉えた城間さんの視線は、何を映し出すのでしょうか。