建築・環境デザイン学科
鈴木富水佳(すずきふみか)さんのソウゾウリョク

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バブル以降盛んになった都市と農村間の交流よりも近距離で、深く継続的な交流を促進するプロジェクト『すぐ近くの里まち交流』。鈴木富水佳さんは、朝日町でりんご農家をしていた祖母が、高齢を迎えて自分が知らない間に農家を止めてしまったことが心に残り、過疎、高齢化が進む農村と、鈴木さんの親世代が住むまちの交流を提案しました。「私たち孫世代が、友人を連れて祖父母が住む地域に行くことで、地域や歴史的なものの魅力を再発見し、双方で気持ちの受け答えをすることができます。観光とは違う体験は、友人にとって自分の祖父母に思いを馳せるきっかけになりますし、祖父母が住む地域の魅力を思い返す機会になるでしょう」。鈴木さんは、思い出の中のりんご園の美しい風景や、祖母が大事に使っていた古いアイロンなど、宝物のように思う物事を大切にしていけるよう、関心を持つことが必要だと考え、プロジェクトを進行しました。「同世代の、孫にあたる人たちに見てもらい、失くしてしまう前に宝物を発見してほしいです」と、想いを語りました。