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私たちのヨスガは、アトリエ。

●鴻崎正武ゼミ(美術科洋画コース)

美術科洋画コース鴻崎ゼミの学生たちは、ひとつの広いアトリエを共有し、卒業制作に取り組んでいます。自身の作品を「卒展だからこそできる、現代アートのゆるさを皮肉れる作品」と語る古川孝裕さん。「抽象と具象をミックスし、具象物体が浮かび上がるような絵にしたい」という高橋洸平さん。「ありのままの自分をぶつけたい」と作品に向かい合う飛嶋翔さん。「テーマである"光"を描けたら」と作品に魂を込めた大内美香さん。「ばらばらの個体がつながる立体作品で、その人がその人である必要があるということを感じてもらいたい」と、熱い想いを語る関根可奈子さん。アトリエにはそれぞれの個性や想いが宿り、静かな時間を紡いでいました。鴻崎正武講師は、「こういった経験は、社会に出て何かを表現していく時のアイデンティティーに、少なからず影響があるのではないでしょうか。洋画コースで巡り会い、育んだひと時を糧に生きていってほしいですね」と温かな視点で語っています。卒展が始まると、このアトリエはそのまま作品を展示するギャラリーへと変身。鑑賞者は作品そのものだけでなく、学生たちがこの空間で共有した空気も感じ取ることができるかもしれません。