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根岸吉太郎[東北芸術工科大学学長]
地球環境や社会システム、エネルギー、食糧など、様々な問題に直面している今。大震災以降、様々な事柄に対しての気づきや疑問を、私たちが持つ時代になりました。自らのライフスタイルを改めて考えながらも、どこをどう変化させるべきか分からない、という人も多いのではないでしょうか。生涯学習は、日常を新たな視点で見つめ、感じて、関わりを持つ道のひとつです。ただ知識を記憶するだけの「学習」は、自分の興味や関心に距離を置いて、眺めていることと同じ。もっと深く、事柄の内側に入り込んでしっかり関わりを持ち、精神的にも充足する大人の学びが「生涯学習」で、それは人生を豊かに、生活を美しく彩ります。是非、ここ東北の山形という場所で、アートやデザイン、自然に直接触れて、日常を変化させる何かを見つけてもらいたいと願っています。
根岸吉太郎(ねぎしきちたろう)
1950年、東京都生まれ。『遠雷』でブルーリボン賞監督賞、芸術祭選奨新人賞を受賞(1981)。『雪に願うこと』で東京国際映画祭のグランプリ、監督賞をはじめとする史上初の四冠を獲得(2006)。『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』で2009年モントリオール世界映画祭の最優秀監督賞を受賞。2010年に紫綬褒章を受賞。2009年4月から東北芸術工科大学映像学科教授、学科長。2011年4月1日より学長。


松本哲男[東北芸術工科大学名誉学長]
成熟した今の社会では、物質的な欲求から精神的な欲求へと、満足の価値が移ってきています。私たちの日常生活の中に見いだせる、心の豊かさへの欲求も高まっています。その方法のひとつが、アートや文化的志向を自らの生活に取り込んでいくことだと思います。日々の感動が増えることで、仕事や暮しの満足度は高まっていくことでしょう。芸工大では、全世代を対象とした本格的な生涯学習プログラムを展開しています。ここで提案しているのは、「豊かな日常が感動につながる、学びが側にある暮し」です。芸工大でしかできないような、学びの場を提供しています。芸工大がある山形で、学びの欲求に合わせた深い学習をしていただきたい。そして、そこで知り合う人同士での感動をわかちあいながら、日常の素晴らしさを実感してもらえれば、嬉しい限りです。
松本哲男(まつもとてつお)
1943年、栃木県生まれ。世界の自然や風景をモチーフに描き続ける日本画家。1993年に『地から宙グランド・キャニオン』が内閣総理大臣賞を受賞。10年をかけた大作『三大瀑布』シリーズが高い評価を受けている。近年ではエジプト、メキシコなど世界各地を歩き、新シリーズ・10大文明の制作を進めるなど、精力的に活動を行っている。2006年4月から2011年3月まで東北芸術工科大学学長。2011年4月1日より名誉学長。


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